翻訳と辞書
Words near each other
・ ニールセン//ネットレイティングス
・ ニールセン/ネットレイティングス
・ ニールセンの不動点定理
・ ニールセン・オンライン
・ ニールセン株式会社
・ ニールソン
・ ニールソン武蓮伝
・ ニールヤング
・ ニール・H・モリッツ
・ ニール・H・モーリッツ
ニール・R・ジョーンズ
・ ニール・アスピノール
・ ニール・アダムス
・ ニール・アダムス (柔道)
・ ニール・アダムズ
・ ニール・アーダレイ
・ ニール・アームストロング
・ ニール・アームストロング (アメリカンフットボール)
・ ニール・アームストロング (曖昧さ回避)
・ ニール・アームストロング航空宇宙博物館


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

ニール・R・ジョーンズ : ミニ英和和英辞書
ニール・R・ジョーンズ[にーるあーるじょーんず]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ニール・R・ジョーンズ : ウィキペディア日本語版
ニール・R・ジョーンズ[にーるあーるじょーんず]
ニール・ロナルド・ジョーンズ(、1909年5月29日 - 1988年2月15日)は、アメリカ合衆国SF作家。専業作家ではなく、ニューヨーク州の公務員だった。本国でも忘れられた作家となっているが、サイエンス・フィクションの歴史に大きな足跡を残している。処女作 "The Death's Head Meteor" は 1930年に ''エア・ワンダー・ストーリーズ'' に掲載されたが、この中で世界で初めて「宇宙飛行士; astronaut」という用語が使われた。サイボーグロボットを登場させたのも早く、人体冷凍保存の考え方にも影響を与えている。作品の多くは、1つの未来史に属しており、その手法が後のロバート・A・ハインラインコードウェイナー・スミスに影響を与えたといわれている。
== ジェイムスン教授シリーズ ==
ジョーンズの名が知られるようになった出世作は、''アメージング・ストーリーズ'' 1931年7月号に掲載された "The Jameson Satellite"(日本語題「機械人21MM-392誕生! ジェイムスン衛星顛末記」)である。主人公ジェイムスン教授は最後の地球人類であり、ゾル人(Zoromes)の科学によって不死となった。ジェイムスンは死後もその肉体を完全な状態に保ちたいと考え、小型カプセルに遺体を載せて宇宙に打ち上げさせた。ジェイムスンの肉体は4000万年の間維持され、ゾル人の探検船が死の惑星となった地球の近くまで来たときに、それを発見した。ゾル人はサイボーグ化しており、自らを機械人とも呼ぶ。彼らは脳を機械の身体に移植することで不死を獲得していた。彼らは、時には他の種族もサイボーグ化させてやり、数百年単位の探検旅行に同行させる。スタートレックボーグに非常によく似ていて、ゾル人の宇宙船には様々な種族がサイボーグ化されて乗っている。ゾル人がジェイムスンの身体を発見したとき、その組織が奇跡的によい状態で保存されていたため、脳を治療し、ゾル人の機械の身体に移植して再生させることができた。教授はその宇宙船の乗組員となり、数々の冒険に参加し、ゾル星にも行き、機械化されていないゾル人にも会った。このシリーズは非常に人気を呼び、''アメージング・ストーリーズ''の表紙の絵にも描かれた。
人体冷凍保存はSFにはよく出てくるアイデアの1つである。低温学(cryogenics)の父と呼ばれるロバート・エッチンガーは、ジェイムスン教授シリーズの1作目を読んで人体冷凍保存のアイデアを得たという。また、ゾル人はアイザック・アシモフのロボットものにも影響を与えた。士郎正宗は、攻殻機動隊にジェイムスン型サイボーグと呼ばれるものを登場させている。
ジェイムスン(機械人としての名前は 21MM-392)は、1931年から 1951年までの21作品の主人公として登場し、ジョーンズが執筆活動をやめたとき、未発表の作品が9本存在していた。1960年代後半、エース・ブックスの編集者ドナルド・A・ウォルハイムは、ジェイムスン教授シリーズを5冊の単行本として出版した。これには未発表の2作品が含まれている。日本では、このうち4冊が野田昌宏によって翻訳されており、これがジョーンズの日本語訳の全てとなっている。ジョーンズの作品は、ジェイムスン教授シリーズが30作品(うち6作品は未発表)で、他に21作品がある。
連載時のイラストは、前半が主にレオ・モーリー、後半がヴァン・ドンゲンハネス・ボクも一部を担当した。日本語版のイラストは藤子・F・不二雄で、訳者の野田昌宏は藤子の絵を既存の画家のものと比較して絶賛〔『放浪惑星骸骨の洞窟』訳者あとがき〕している。
== 著作リスト ==
; ジェイムスン教授シリーズ
* 二重太陽系死の呼び声 ''The Plannet of the Double Sun'': 野田昌宏訳 1967年(日本語訳 1972年)
 * 機械人21MM-392誕生! ジェイムスン衛星顛末記 ''The Jameson Satellite'' (''アメージング・ストーリーズ''、1931年7月、1956年4月にも再掲載)
 * 奇怪! 二重太陽系死の呼び声 ''The Planet of the Double Sun'' (''アメージング・ストーリーズ''、1932年2月、1962年11月にも再掲載)
 * 仇討ち! 怪鳥征伐団出撃す! ''The Return of the Tripeds'' (''アメージング・ストーリーズ''、1932年3月)
* 放浪惑星骸骨の洞窟 ''The Sunless World'': 野田昌宏訳 1967年(日本語訳 1973年)
 * 水球惑星義勇軍出撃の巻 ''Into Hydrosphere'' (''アメージング・ストーリーズ''、1933年10月)
 * 教授なつかしの四千万年昔へ戻るの巻 ''Time's Mausoleum'' (''アメージング・ストーリーズ''、1933年12月)
 * 放浪惑星骸骨の洞窟の怪の巻 ''The Sunless World'' (''アメージング・ストーリーズ''、1934年12月)
* 惑星ゾルの王女 ''Space War'': 野田昌宏訳 1967年(日本語訳 1974年)
 * 悲恋! 惑星ゾルの王女の巻 ''Zora of the Zoromes'' (''アメージング・ストーリーズ、1935年3月)
 * 弔合戦-惑星ミュムへ出撃! の巻 ''Space War'' (''アメージング・ストーリーズ、1935年7月)
 * 教授危うし! 金属喰い怪物あらわる! の巻 ''Labyrinth'' (''アメージング・ストーリーズ、1936年4月)
* 双子惑星恐怖の遠心宇宙船 ''Twin Worlds'': 野田昌宏訳 1967年(日本語訳 1977年)
 * 双子惑星恐怖の遠心宇宙船の巻 ''Twin Worlds'' (''アメージングストーリーズ''、1937年4月)
 * 箱型惑星光球生物の怪の巻 ''On the Planet Fragment'' (''アメージングストーリーズ''、1937年10月)
 * 音楽怪人はギャンブルが大好きの巻 ''The Music-Monsters'' (''アメージングストーリーズ''、1938年4月)
* ''Doomsday on Ajiat'': 未訳の単行本、1968年
 * ''Doomsday of Ajiat'' (''Astonishing Stories'' 1942年10月)
 * ''The Metal Moon'' (''Super Science Stories''、1949年9月)
 * ''In the Meteoric Cloud'' (雑誌未掲載)
 * ''The Accelerated World'' (雑誌未掲載)
* 米国で雑誌掲載されたが、単行本化されず、邦訳されていないもの
 * ''The Cat-Men of Aemt'' (''Astonishing Stories''、1940年8月)
 * ''Cosmic Derelict'' (''Astonishing Stories''、1941年2月)
 * ''Slaves of the Unknown'' (''Astonishing Stories''、1942年3月)
 * ''Parasite Planet'' (''Super Science Stories''、1949年11月)
 * ''World without Darkness'' (''Super Science Stories''、1950年3月)
 * ''The Mind Masters'' (''Super Science Stories''、1950年9月)
 * ''The Star Killers'' (''Super Science Stories''、1951年8月)
 * ''Exiles from Below'' (''Astro-Adventures''、1989年4月)
*未発表作品
 * ''The Voice Across Space''
 * ''Battle Moon''
 * ''The Lost Nation''
 * ''The Satellite Sun''
 * ''Hidden World''
 * ''The Sun Dwellers''
; Durna Range シリーズ
* ''Durna Rangue Neophyte'' (''Astounding Stories'', 1937年7月)
* ''Captives of the Durna Rangue'' (''Super Science Novels Magazine'', 1941年3月)
* ''The Citadel in Space'' (''Two Complete Science-Adventure Books, 1951年)
; Pirate Nez Hulan シリーズ
* ''The Moon Pirates, Part 1'' (''Amazing Stories'', 1934年9月)
* ''The Moon Pirates, Part 2'' (''Amazing Stories'', 1934年10月)
; その他
* ''The Death's Head Meteor'' (''Air Wonder Stories'', 1930年1月)
* ''The Electrical Man'' (''Scientific Detective Monthly'', 1930年5月)
* ''The Asteroid of Death'' (''Wonder Stories Quarterly'', 1931年)
* ''Suicide Durkee's Last Ride'' (''Amazing Stories'', 1932年9月)
* ''Shipwrecked on Venus'' (''Wonder Stories Quarterly'', 1932年)
* ''Escape from Phobos'' (''Wonder Stories'', 1933年2月)
* ''Martian and Troglodyte'' (''Amazing Stories'', 1933年5月; ''Amazing Stories'', 1967年8月 - 再掲載)
* ''Little Hercules'' (''Astounding Science Fiction'', 1936年9月)
* ''The Astounding Exodus'' (''Thrilling Wonder Stories'', 1937年4月)
* ''Kiss of Death'' (''Amazing Stories'', 1938年11月)
* ''The Swordsmen of Saturn'' (''Science Fiction'', 1939年10月)
* ''Liquid Hell'' (''Future Fiction'', 1940年7月)
* ''The Dark Swordsmen of Saturn'' (''Planet Stories'', 1940年)
* ''Invisible One'' (''Super Science Stories'', 1940年9月)
* ''Hermit of Saturn's Ring'' (''Planet Stories'' 1940年)
* ''Priestess of the Sleeping Death'' (''Amazing Stories'', 1941年4月)
* ''The Ransom for Toledo'' (''Comet'', 1941年5月)
* ''Vampire of the Void'' (''Planet Stories'', 1941年)
* ''Spoilers of the Spaceways'' (''Planet Stories'', 1942)
==脚注==

== 参考文献 ==
* Ash, Brian. ''Who's Who in Science Fiction''. Taplinger, 1976.
* Ashley, Michael, ed. ''The History of Science Fiction Magazine. Part 2: 1936 - 1945''. New English Library 1975.
* Greenberg, Martin H., ed. ''Amazing Science Fiction Anthology: The Wonder Years 1926-1935''. Wizards of the Coast, 1987.
* Ashley, Michael, ''The Immortal Professor'', Astro Adventures, Number 7, April 1989

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ニール・R・ジョーンズ」の詳細全文を読む




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.