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ヌマダイコン : ウィキペディア日本語版
ヌマダイコン

ヌマダイコン ''Adenostemma lavenia'' (L.) O. Kuntze はキク科の草本。種子に粘りがあってひっつき虫になる。
== 特徴 ==
多年生草本〔以下、記載は主として佐竹他(1981),p.212〕。茎は直立し、高さ30-100cmになる。葉は対生〔北村他(1957),p.69〕だが、茎の上の方では時に互生し〔初島(1975),p.607〕、葉柄は長さ1-6cm、葉身は4-20cm。卵形から卵状長楕円形で鈍い鋸歯があり、表裏の両面にまばらに短い毛が生えている。
花は9-11月に咲く。花序は散房状か円錐状でまばらに、あるいは密集して頭花を付ける〔初島(1975),p.607〕。頭花は開花時には径5-6mm、総苞は長さ4mmで花が終わると反り返る。花はすべて両性の筒状花で、花冠は長さ2.5mm、先端が浅く5裂し、周囲に毛が多いが、小さくて目立たない。花柱は花冠の先端近くで2つに分かれてその先は長さ2mm、白くて先端が丸くて平らになり、これが頭花から突き出して見える。
痩果は棍棒状で長さ4mm、先端にある冠毛は棍棒状で4本ある。その先端からは粘物質が分泌される〔北村他(1957),p.69〕。なお、果時に総苞が反り返り、花床は中央が盛り上がり、その結果、果実は放射状に広がる。冠毛に粘り気があるのは、動物に付着して運ばれるための適応と考えられる〔河原)1997),p.123〕。
和名は葉の質が大根に似ることと、沼地に生えることによる〔牧野(1961),p.617〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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