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ネイピア卿 : ウィキペディア日本語版
ネイピア卿[けい, きょう]

ネイピア卿()は、スコットランド貴族の。
1627年に叙されたのに始まる。
== 歴史 ==

スコットランド王ジェイムズ6世(イングランド王ジェイムズ1世)の廷臣(1575頃-1645)は、1627年3月2日のでスコットランド準男爵位の(マーチストンのネイピア)準男爵、ついで同年5月4日の勅許状でスコットランド貴族爵位マーキストンのネイピア卿に叙せられた(創設当初は直系の男系男子に限定される爵位だった)。その後のイングランド内戦に際して彼は初代モントローズ侯爵ジェイムズ・グラハムとともに王党派として行動し、に参加している。
初代卿の死後、その息子の(1625頃–1660)が2代卿を継承し、2代卿の死後はその息子(-1683)が3代卿を継承した〔。3代卿には子供がなかったため、1677年にネイピア卿位を一度王冠に返還し、彼の姉妹への継承や姉妹の子孫について女系継承を可能とする継承規定を付け加えたうえで再び与えられた〔。
3代卿の死で初代卿の男系男子は絶え、(マーチストンのネイピア)準男爵位は休止(dormant)となったが、ネイピア卿位は上記の追加規定により2代卿の長女ジーンと(カーノックの)第3代準男爵トマス・ニコルソンの間の長男である第4代準男爵(1669–1688)に女系継承されて存続した(4代卿)〔。彼は子供のないまま早世したので、叔母(2代卿の次女)の(-1706)が5代女卿を継承した。彼女の死後は、その娘エリザベスと第2代(サールズテーンの)準男爵の子である第3代準男爵(1702頃–1773)が6代卿を継承した〔。この継承に際して彼はスコット姓からネイピア姓に改姓した。
以降は6代卿の直系の男系男子によって継承されていく〔。
8代卿(1758–1823)は、スコットランド貴族の貴族代表議員(在職1796年-1806年、1807年-1823年)や(在職1802年-1816年)、フリーメイソンのの最高指導者(在職1788年-1790年)などを歴任した〔。
10代卿フランシス・ネイピア(1819–1898)は、外交官として各国公使・大使を歴任した後、植民地インドに赴任し、(在職1866年-1872年)、ついでインド総督代理(在職1872年)を務めている。帰国後の1872年7月16日の勅許状で連合王国貴族爵位セルカーク州におけるエトリックのエトリック男爵(Baron Ettrick, of Ettrick in the County of Selkirk)に叙された。これにより以降の当主は自動的に貴族院議員に列した〔。
現在の当主は15代卿(1962-)である〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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