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ネオジオCD(''NEOGEO CD'')は、SNKが1994年9月9日に発売した家庭用ゲーム機。NGCDと略記される。対応ゲームソフトは、初回版・通常版両方込みで99本が発売された。標準価格は49,800円(税別)。 == 概要 == ネオジオが大容量のROMカセットソフトを採用しており、高価であったために購入者層がマニアのみに限られていたという点を解消すべく、ゲームの供給媒体をCD-ROMにしたモデルにあたる。 ネオジオ用ロムカセットが当時3万円以上の価格だったのに対し、ネオジオCD版では7,000円程度の価格設定とされた。 また、ハードも販売価格を抑えるために等速CD-ROMドライブを採用したが、当時のライバル機だったセガサターンやプレイステーションが倍速ドライブを採用していた事もあって、CD読み込みによるロード時間の長さがほぼ全てのユーザーから不評で、これがネオジオCDの失敗の原因にもなった(後述)。初回ロット限定でディスク挿入がフロントローディング型となっており、それ以降はモデルチェンジされて本体デザインも変わったトップローディング型が販売された。 付属のコントローラは、ネオジオのジョイスティックからパッドに変更されている。このパッドの方向キー部分の構造はいわゆる一般的な十字キーとは大きく異なり、キーを押さえている指を入力方向へスライドさせるという独特な操作性を持ったものになっていた。なお、PlayStation 2で『ザ・キング・オブ・ファイターズ'94』がリメイクされた際、同ソフトの限定版にこのパッドを復刻したコントローラが同梱されたことがある。 ゲーム中のセーブデータは本体の内蔵メモリ領域に保存されるようになり、MVSやネオジオで使用されていたPCカードのスロットは備えられていない。そのため、これらの機種とのセーブデータの互換性はない。 当時としては大容量の7MB(56Mbit)〔同時期に発売されたセガサターン(VRAMその他合計した数字)とNINTENDO64は4.5MB(36Mbit)程度。〕という大容量のRAMを本体に搭載し、ネオジオCDでもアーケードのゲームがほぼそのまま遊べることをアピールしたため、ライトユーザーへの普及が期待されていた。 しかし、CD-ROMの読み込み速度が非常に低かったこと、それをカバーするためのロードデータの削減が基本的にはなされていなかったことから、大容量を誇るネオジオ用ゲームの特長がかえって「ローディングが遅くて厭きれる」「シーンの切り替えのたびにいちいちロードする時間の無駄つかい」といった仇になりうる欠点も持っていた。ネオジオ人気を牽引した対戦型格闘ゲームではキャラ選択からプレイ開始まで30秒から1分程度の待ち時間が普通で、中には3分を超えるタイトルもあった。1995年以降のソフトウェアの中には、ネオジオCD用に、キャラクターや背景のアニメーションパターンのデータが削減されているタイトルもある。 起動時にすべてのロードを済ませゲーム中は一切ロードを挟まないタイトルもいくつか見られた。主に、容量が48Mbit以下のソフトが該当する。本体RAM(56Mbit)より少ないのは、本体RAMの全てをゲームソフトのデータで使っている訳ではないためである。また、『餓狼伝説』、『ワールドヒーローズ』など、48Mbit以上100Mbit以下のソフトでも一括でロードが可能なものもあった。 1995年12月29日には2倍速のドライブを搭載し本体サイズの小型化を図った改良型「ネオジオCD-Z」(標準価格39,800円)が発売された。しかし、若干改善ものの決して短くはないロード時間が存在することに変わりはなく、待ち時間皆無のロムカセット版と比較した際の評判が大きく改善されることはなかった。またソフトがMVSからの移植版ばかりで家庭用ゲーム機オリジナルのソフトがほとんどなかったことから、PlayStationやセガサターンといった他社のCD-ROMゲーム機にも太刀打ちできなかった。結局のところロムカセット版の終焉よりもかなり早く、1999年、『ザ・キング・オブ・ファイターズ'99』をもって、ネオジオCDへのソフト供給は終了した。 なお、家庭用ではCDでのみ発売されたタイトルや、CD-DAによるアレンジBGMを収録したタイトルも存在する。また、CD-DAによるサウンドは一般のCDプレーヤーでも再生できるため、ゲームとしてではなく音楽CDとしてソフトを購入するゲームファンも少なからず存在した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネオジオCD」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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