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ネオ・ジオング : ミニ英和和英辞書
ネオ・ジオング
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ネオ・ジオング ( リダイレクト:シナンジュ (ガンダムシリーズ)#ネオ・ジオング ) : ウィキペディア日本語版
シナンジュ (ガンダムシリーズ)

シナンジュ(''Sinanju'')は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器モビルスーツ(MS)」。初出は、2007年より発表された小説機動戦士ガンダムUC』。
作中に登場する軍事勢力「ネオ・ジオン軍」の残党「袖付き」の首魁「フル・フロンタル」の専用機。特殊能力者「ニュータイプ」の操縦を前提とした高性能MSで、赤い機体色に金色の装飾、背中に備えた翼状の推進器が特徴。元々は主役機「ユニコーンガンダム」のプロトタイプとして「地球連邦軍」が開発した機体だったが、「袖付き」に強奪され現在の姿に改修された。改修前の姿は「シナンジュ・スタイン」と呼ばれ、ゲーム作品などに登場する。OVA版の終盤では、シナンジュをコア・ユニットとした巨大モビルアーマー(MA)「ネオ・ジオング」が登場する。
メカニックデザインカトキハジメが担当。
== 機体解説 ==

地球連邦宇宙軍再編計画「UC計画」の一環として、アナハイム・エレクトロニクス社が開発した試作MS「シナンジュ・スタイン」をネオ・ジオン残党軍「袖付き」が改修した機体として登場する。かつて同社が開発したMSN-04 サザビー、RX-93 νガンダムと同じく、機体の駆動式内骨格「ムーバブルフレーム」の一部にパイロットの脳波に反応する特殊構造材「サイコフレーム」を採用したニュータイプ専用機とされる。サザビーなどと比べてスマートな体形なのは、技術進歩によるサイコフレームの多用化の実現によってサイコミュ装置の小型化が可能となり、それに伴って機体サイズの小型化が成功した功績によるため〔『機動戦士ガンダムUC メカニカルアーカイブス』60頁。〕と設定されている。
この機体(正確には後述のスタイン)で検証されたデータを基にユニコーンガンダムが開発された経緯があり、同機とは言わば兄弟機の関係にあるが、宇宙世紀0094年にアナハイム社から「袖付き」に強奪(実際には強奪に偽装して譲渡)され、ユニコーンガンダムと刃を交えることとなる。強奪後は「袖付き」を象徴して率いるフラッグシップ機たるべく、全身の外装をジオン風に一新し、真紅の塗装と金色のエングレーブが施され、ネオ・ジオン軍のエンブレムをそのまま具現化したような〔『機動戦士ガンダムUC メカニカルアーカイブス』61頁。〕姿となった。性能面でも、操縦者であるフル・フロンタルの操縦技術に合わせた操縦系統の改良や、更なる推力の強化が行われた。これらの「袖付き」独自の強化改修も相まって、フロンタルの卓越した技量を体現する性能を実現するに至り、作中では単機で戦況を左右するほどの戦闘力を見せ、完成機であるユニコーンガンダムとも互角以上の戦いを繰り広げた〔『機動戦士ガンダムUC HGUC モデリングカタログ』47頁。〕。
ネオ・ジオン残党軍「袖付き」の首魁であるフル・フロンタルが搭乗し、真紅に染め上げられた機体が青い残光によって彗星の如く軌道を描きながら戦場を高速移動するその姿から、パイロットのフロンタルと共に「赤い彗星の再来」と渾名され、総帥シャア・アズナブルを失い士気の低下したネオ・ジオンの崇拝と士気高揚の対象となり、地球連邦軍からは脅威の対象として恐れられていたとされる。
ファンネルなどの直接的な武装としてのサイコミュ兵装は持たないが、ニュータイプパイロットの思考波をMS内部のサイコフレームに感受させ、パイロットの脳内操縦イメージを機体の挙動へダイレクトに反映させるサイコミュ思考操縦システム「インテンション・オートマチック・システム」を搭載しており〔PlayStation 3専用ゲーム『機動戦士ガンダムUC』「エピソード0:戦後の戦争」より。〕〔、MS単体の機体制動・追従性・機動性を極限にまで突き詰めて設計されており、通常の手動操作を凌駕する反応速度と動作精度を誇る。操縦補助以外にも、開発側が意図していなかった機能として、乗り手の意思を汲み取るこのシステムを搭載する「UC計画」によって誕生した3機(ユニコーンバンシィ・シナンジュ)は、パイロットのニュータイプ能力に呼応し、サイコフレームが最大共振すると、第二次ネオ・ジオン抗争時のνガンダムと同様に、虹色の光の力場「サイコ・フィールド」を機体から発し、他のMSとは一線を画する超常的な力を見せた。
元々はサイコフレームをメインフレームに据えたMSの、一般パイロットの操縦では計測不可能な限界値を取得するべく、機械上での試験運用を目的とした実験機で、驚異的な機動力と追従性を誇るも、発生する加速度(G負荷)によるパイロットへの肉体的負荷は殺人的なレベルで、なおかつインテンション・オートマチック・システム制御のサイコミュによる精神的負荷もあるため、並のパイロットにはまず乗りこなせない“極めて端的な”MSであったとされている。その限界値を突き詰めた設計ゆえ、人間が乗り込む機動兵器としては欠陥機とも言えるMSであったが、実際には人を超えた「ある者」に向けて造られていたとされる〔『月刊ガンダムエース』2014年6月号 特別付録「機動戦士ガンダムUC メモリアルBOOK I」73頁。〕。強奪に偽装した譲渡という形でネオ・ジオン残党軍「袖付き」の手に渡り、「赤い彗星の再来」と渾名され、ニュータイプとしてもMSパイロットとしても高い能力を誇るフロンタルが操縦することで、あくまで理論上であったそのポテンシャルを、作中の戦闘にて遺憾なく発揮することとなった〔『モビルスーツ全集(8) U.C.0083-U.C.0096 ネオ・ジオン製モビルスーツBOOK』51頁。〕。
背面と脹脛側面のフレキシブル・スラスターと、全身に配された多数のスラスター群により、いかなる姿勢においても高い機動力を発揮する。背面の推力偏向スラスターは猛禽類の大きな翼を想起させるような形状になっており、最大出力時には羽ばたくような挙動を行う。背面の推力偏向スラスターの下部には、サザビーのものよりも大型のプロペラントタンクが配置されており、戦闘ではこれを意図的に切り離すことで囮としても利用した。その高機動性は、インダストリアル7から脱出したネェル・アーガマを攻撃する際、周囲の無数のスペースデブリをまったく意に介することなく高速移動しながら戦闘していることからも窺える。
小説版における、バナージ・リンクスの駆るユニコーンガンダムとの最終決戦では、フロンタルの高いニュータイプ能力にシナンジュのサイコフレームが呼応し、兄弟機であるユニコーンと同様に機体から虹色に輝く光を発する。対峙する2機から放たれる虹色のサイコ・フィールドのぶつかり合いによって、サイコフレームを搭載していないMSでは介入不可能なほどの力場を発生させるなど、超常的な戦闘を繰り広げた。更にその決戦の終盤では、巨大な亡霊のような禍々しいオーラでその身を包むまでに到り、ユニコーンとバンシィの2機を驚異させた。激闘の末、バナージに「亡霊は暗黒に帰れ!」と断じられながら、最大出力を超える巨大な光刃を展開したユニコーンの両腕のビーム・トンファーで機体を貫かれ、敗れる。OVA版では、映像化に際してこのオーラを巨大な機体として具現化したいとの案から〔〔、シナンジュをコア・ユニットとした巨大MA「ネオ・ジオング」が登場することとなったため、このシーンは無くなった。トレーディングカードゲームガンダムウォーネグザ』では、OVA版では見られなかった小説版の最終決戦におけるこの姿が、「シナンジュ(サイコ・フィールド)」としてイラストカード化されている。
原作者の福井晴敏は「ユニコーンガンダムが『可能性の獣』なら、シナンジュは現実を突き付けて絶望へと誘う『可能性の破壊者』です。乗っているフル・フロンタルからして、“シャアを彷彿とさせる仮面キャラが『ガンダム』に出る”という発想そのものがもう保守的でしょう。フロンタルはネオ・ジオンという改革派のトップであるに拘わらず、閉塞した世界を変えていこうとする主人公(バナージ)にとって、実は一番の障害になる存在です。そんな後ろ向きな大人に対して、主人公が組み伏せるのか、あるいは組み伏せられてしまうのか。その部分をユニコーンガンダムとシナンジュの対決に象徴させています」と、主人公が信じる可能性を否定せんと立ちはだかるライバル機体としての、作品における存在意義について語っている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「シナンジュ (ガンダムシリーズ)」の詳細全文を読む




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