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ネオ・ヒッピー ( リダイレクト:ヒッピー ) : ウィキペディア日本語版
ヒッピー[ちょうおん]

ヒッピー()とは、伝統制度などの既成の価値観に縛られた人間生活を否定することを信条とし、また、文明以前の自然で野生生活への回帰を提唱する人々の総称。
1960年代後半に、おもにアメリカ(発祥地はサンフランシスコヘイト・アシュベリー地区との説がある。ロス郊外のとする説もある〔The LC: The Strange but Mostly True Story of Laurel Canyon and the Birth of the Hippie Generation 〕)の若者の間で生まれたムーブメントで、のちに世界中に広まった。彼らの多くは、自然と平和セックス自由を愛していると主張した。
== 1960 - 70年代前半 ==

* 「正義無きベトナム戦争」への反対運動を発端とし、愛と平和を訴え徴兵や派兵に反発した若者達がヒッピーの中心である。戦争に反対し、徴兵を拒否し、自然と平和と歌を愛し人間として自由に生きるというスタイルで、戦時下にあった全米で一大ムーブメントが起こった。初期は薬物による高揚や覚醒や悟りから出発し、各地にコミューンと呼ばれるヒッピー共同体が発生する。若者を中心に爆発的な人気を誇ったロックバンドビートルズ」によるインド巡礼マリファナLSDを使用した精神解放等により全米・そして世界へとそのムーブメントは広まっていくことになる。
* 彼らは伝統的な社会や制度を否定し、個人の魂の解放を訴えた。伝統的キリスト教的価値観を否定し、欧米においては東洋の思想・宗教が広く紹介され、その系統を引くカルト宗教が多数創設され、社会問題化した。モットーが "Back to nature" であったためにヒッピーの中には文明を否定して自然に回帰する者も現れ、現在の自然保護活動家の中にはこの系統を引く者も少なくない。しかし、ベトナム戦争の終結と薬物に対する取り締まりにより、1970年代前半頃から、徐々に衰えていく。
* 1960年代後半の日本においては、オリジナルのヒッピーという呼び名のほかに、新宿を中心に呼ばれた「フーテン」という呼称もあった。ただし、自らフーテンであったと自称する作家の中島らもは、「ヒッピーとフーテンは違う〔中島らも『異人伝』(講談社文庫)pp.77-78〕」との自説を述べている。
: 思想を持ち、そのためのツールとしての薬物使用を是とするヒッピーに対し、「フーテンは思想がないんよ。ラリってるだけやん〔」と評価し、ヒッピー・ムーブメントが生んだ文化のみを摂取してスローガンを持たなかった日本のフーテンと、ヒッピーとを同義化する風潮を批判すると同時に、「自由ほど不自由なものはないんだよ〔」と述べ、ヒッピーの思想自体に懐疑的な立場を表明している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hippie 」があります。




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