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ネコ科(ネコか、)は、脊椎動物亜門哺乳綱ネコ目(食肉目)に属する1科である。 最初のネコ科の動物が現れたのは始新世のことであり、4000万年ほど昔のことである。人間にとってもっとも身近な種であるイエネコが人間に飼われ始めたのは約10000年前からとされている。ネコ科の種は幅広い環境に適応しており、アフリカからアジア、南北アメリカにわたって野生の個体が生息している。生育地の多くは保護されており、猟などは禁止されている。 ネコ科は便宜的に(系統と無関係に)大型ネコと小型ネコに分けることができる。大型ネコにはよく知られる猛獣のライオン、トラ、ヒョウ、ジャガー、チーターなどが含まれる。小型ネコにはオオヤマネコ、ピューマ、ボブキャットなどがいる。イエネコ以外の小型ネコはヤマネコと総称される。 == 特徴 == === 形態 === ネコ科の全ての種は捕食動物(プレデター)であるため、狩りに適した身体的特徴をもつ。 身体はしなやかな筋肉質で、瞬発力を活かした動きで狩りを行う一方、持久力に乏しく、長距離を追い回すような狩りは行わない。多くの種は木に登ることが得意で、背中に迷彩模様をもつ。非常に強力な後ろ足を持ち陸上動物の中で最速の110km/hで走るチーターや、6m以上の距離をジャンプするユキヒョウ、木からジャンプして飛ぶ鳥を捕食するマーゲイ、水中で狩りをするスナドリネコなどもいる。 目は頭蓋の前方を向き、立体的に獲物までの距離を知ることができる。網膜内に光の反射層「タペータム」があり、弱い光でも増幅して見ることができる構造になっている。瞳孔は縦スリット型で明るさの変化への順応が早く、縮瞳時と散瞳時とで瞳孔径の差が大きい。これらは、多くが元々夜行性で、森で活動していたためと考えられている。なお、暗い場所にいるネコ科の動物に正面から光を当てると目が光って見えるのは、網膜の反射層によるものである。 陸棲食肉目の中で最大の犬歯と鋭い裂肉歯を持ち、短く大きい顎により咬む力は相当強い。第二・第三大臼歯は完全に退化していて、裂肉歯の奥にある上顎第一大臼歯は痕跡器官となっている。 耳介は頭の上に立つ形のものがほとんどで、目と同じように、両耳介を揃えて前方に向けると高い指向性を発揮し、獲物の距離や方向を音からも鋭敏に知覚できる。可聴帯域は広く、種によっては100kHzまでの帯域をカバーする。 獲物の捕獲や木登りに用いる鉤爪は常に鋭く研がれており、チーターを除く全ての種が、収納できる。この特徴は他の食肉目にはないネコ科固有のものである。また、他の食肉目と同様に足の裏に肉球をもつ。これらの特徴は獲物に近づく際に足音を抑えて、獲物に気づかれにくい利点がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネコ科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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