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ネムリブカ属 ( リダイレクト:ネムリブカ ) : ウィキペディア日本語版
ネムリブカ

ネムリブカメジロザメ科に属するサメの一種。ネムリブカ属単型である。小型で最大1.6m程度。細い体と短く幅広い吻、管状の前鼻弁、垂直の瞳孔を持ち、背鰭尾鰭の先端は白い。インド洋太平洋サンゴ礁に生息する。底生で、主に深度8-40mで見られる。
メジロザメ類には珍しく、泳がなくとも呼吸することができる。日中は洞窟内で休むが、夜には集団で岩やサンゴの隙間を這い進んで探索し、硬骨魚甲殻類タコを捕食する。棲家をあまり移動せず、数年間に渡って同じ場所で休息する。胎生で、2年毎に1-6匹の仔を産む。妊娠期間は10-13ヶ月。好奇心が強く攻撃性は低いが、偶発的に人に噛み付いた例がある。食用とされるがシガテラ毒を持つ可能性がある。IUCN保全状況準絶滅危惧としている。
== 分類 ==

1837年の''Fische des Rothen Meeres''("紅海の魚")において、ドイツの博物学者エドゥアルト・リュッペルによって''Carcharias obesus'' の名で記載された。種小名 ''obesus'' は"肥満した"を意味するが、本種は細い体型であり、この命名は奇妙である。その後、1837年中に、ヨハネス・ペーター・ミュラーヤーコプ・ヘンレは本種をギリシャ語の ''triaena''(三叉戟)・''odon''(歯)に由来する新属 ''Triaenodon'' 属に移した。リュッペルはホロタイプを指定しなかったため、1960年にサウジアラビアのジッダで得られた31cmの個体がレクトタイプとして指定された〔。他の英名としてblunthead shark・light-tip shark・reef whitetip shark・whitetip sharkがある。
かつてはドチザメ科とされたこともあったが、完全な瞬膜を持つこと、尾柄の凹窩が明瞭であることから、メジロザメ科に属することは広く受け入れられている〔。メジロザメ科内部での位置については様々な仮説があるが、2012年の包括的な分子系統解析では、メジロザメ属内部に含まれるという結果が得られている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ネムリブカ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Whitetip reef shark 」があります。




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