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ネメア祭 : ウィキペディア日本語版
ネメア祭[まつり]

ネメア祭(ねめあさい、:Νέμεα,Νέμεια、:Nemean Games)は、古代ギリシアにおけるネメアーで開催された全ギリシア的大祭。古代オリンピックイストミア祭ピューティア大祭と並んでギリシア四大大会の一角を占める。ネメア大祭ネメア競技会とも呼ばれる。
ネメア祭は、古代オリンピックとピューティア大祭の行われない年に(イストミア大祭と同様に、二年ごとに)開催された。古代オリンピックと同じく神々の王ゼウスの栄光を祝う大祭であった。したがって、古代オリンピックと類似点も多く、競技役員をヘラノディコスと呼ぶことや、開催期間中に聖なる休戦を行ったことも同じである〔フランソワ・シャムー、桐村泰次訳『ギリシア文明』論創社〕。
== 神話 ==
アポロドーロス〔アポロドーロス、高津春繁訳『ギリシア神話』岩波文庫〕やパウサニアス〔パウサニアス、馬場恵二訳『ギリシア案内記』岩波文庫〕によれば、このネメア祭は、リュクールゴスとエウリュディケーの幼い息子オペルテースの死を記念してテーバイ攻めの七将が設立したものだという。テーバイ攻めの七将がネメアーに着いた時、喉が非常に渇いていたので、水を求めた。オペルテースの乳母であったヒュプシピュレーは、これに応えて彼らを近くの泉に案内した。その間、幼子のオペルテースを草原に放置してしまった。ヒュプシピュレーは「子供が歩けるまでは地面に置いてはならない」という神託を受けていたのであるが、それを忘れてしまっていた。ヒュプシピュレーが帰ってきた時には、オペルテースは大蛇(またはドラゴン)によって食い殺されてしまっていた。これを見た七将は、大蛇を退治し、オペルテースを供養するために競技会を開催した。
また、ヘーラクレースネメアーのライオンを退治した記念に開催したという説や、テーバイ攻めの七将によって設立されたネメア祭を、ヘーラクレースが一新し、ゼウスの栄光を讃える競技会にしたという説もある。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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