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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ネーベルヴェルファー (Nebelwerfer) は、一般に第二次世界大戦時にナチス・ドイツで開発された多連装ロケットランチャーを指す。ヴェルサイユ条約下で兵器の保有が制限されたため、煙幕発射機との名前でロケット兵器が開発され、その後も秘密保持のためこの名称が使用されつづけた。本来は毒ガス戦用のガス弾投擲機を指し、ロケット発射機も元々はこの目的に対して開発されている。また、ロケット実用化以前には迫撃砲形式のネーベルヴェルファーも存在する。ドイツ語で「煙幕発射器」を意味するが、化学戦兵器であることを秘匿する偽装名称である。 == 開発経緯 == 1930年頃、ドイツでは地上戦闘用にロケットを使用する研究を始めた。 ロケット弾は発射反動が軽微であることから発射機自体を軽量簡易なものにすることができ、このことから多連装化も容易であることから、通常火砲に比べて砲門数あたりの一斉投射弾量を飛躍的に増すことができる。 例えば、それまで使用されていた迫撃砲形式のネーベルヴェルファー(NbW35ないしNbW40)では1個中隊12門の初弾は105ミリ弾12発、迫撃砲なのでつるべ撃ちに撃ち込むことはできるとはいうものの、ロケット弾形式のNbW41では12門の初弾は150ミリ弾72発と、数量に加え口径差により圧倒的なものとなる。 この特性は面目標を奇襲的に短時間で覆い尽くすことが求められる毒ガス攻撃には最適と見られ、砲兵科の一部であるネーベルトルッペン(直訳すれば煙幕部隊であるが、実際は化学戦部隊)により実用化が推進された。 他国では主に安定翼を付けたロケット弾が使用されていたが、ドイツでは底部に同心円状にあけられた多数の穴から、斜めに噴出すロケット推進により回転を与え安定させるスピン方式が好まれた。 スピン方式は構造は複雑になるものの飛翔中に横風の影響を受けにくく、安定翼方式よりも多少集弾性が良いことがその理由である。命中精度は重視しないとはいうものの、着弾散布界があまり広がってしまうのは密な毒ガス散布の妨げになるからである。 宣伝中隊(PK)向けの宣伝ビラ投射機である7.3cm宣伝ロケット発射器を経て、実戦向けのネーベルヴェルファー第一号たる15センチNbW41は1941年に制式化された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ネーベルヴェルファー」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nebelwerfer 」があります。 スポンサード リンク
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