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Novus ノウス[のうす]
ノウス(Knowth、)は新石器時代の羨道墳で、アイルランド島ボイン川の渓谷にあるブルー・ナ・ボーニャの古代遺跡の1つである。 ノウスはブルー・ナ・ボーニャ最大の羨道墳である。1つの大きな塚とその周囲の17個の小さな墳墓から構成される。大きな塚は約1ヘクタールほどの面積で、2つの羨道が東西の線に沿って存在する。127個の縁石で囲まれている(3つは失われ、4つは損傷が激しい)。2つの羨道は内部で繋がっておらず、それぞれの先に石室がある。東の羨道の先にあるのは十字形の石室で、ニューグレンジで見つかったものと似ていなくもない。3方に凹所があり、石鉢が置かれていて、火葬された遺骨がそこにあった。 右側の凹所が一番大きく、石に彫り込まれた装飾も最も豪華で、これはアイルランドのこの種の羨道墳に典型的な特徴である。その理由は不明である。西の羨道の先には単なる矩形の石室がある。この石室は羨道とは敷居石で区切られている。この石室にも元々は石鉢があったと思われるが、後に撤去され、羨道を3分の2ほど戻った位置に置かれていた。 == 巨石美術 ==
ノウスから見つかった巨石美術(巨石に彫刻を施したもの)の数は、西ヨーロッパ全体で見つかっている総数の3分の1以上にもなる。ノウスの発掘で200個以上の装飾を施した石が見つかった。その多くは縁石で、特に羨道付近の縁石に多く見られる。ノウスで見つかった模様は典型的なものが多く、渦巻、菱形、蛇状がほとんどである。しかしそれだけでなく、ノウスの巨石美術には三日月形など多種多様なイメージも含まれている。興味深いことに、そのような彫刻は石の裏側に施されていることが多い。このような巨石美術を "hidden art" と呼ぶ。このことは、ボイン渓谷にこの記念碑を建設した新石器時代のコミュニティにとって巨石美術がどういう意味をもっていたか、様々な考え方を示唆させる。彼らが彫刻を意図的に隠したとも考えられる。また、単に石を再利用して別の面に新たに彫刻を施したとも考えられる。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノウス」の詳細全文を読む
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