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ノガイ・オルダは、15世紀から16世紀にかけて存続したジョチ・ウルスの継承政権のひとつ。カフカス北部からカスピ海北岸を中心としてキプチャク草原の一角を支配した。 ジョチ・ウルス東部の有力者であったマンギト(マングィト)部のエディゲとヌラディン(ヌールッディーン)の父子が実質上の建国者である。「ノガイ」の名は他称であって、彼ら自身は支配者の部族名を取ってマンギトと称した。ノガイの名の由来は確実ではないが、普通には13世紀後半にジョチ・ウルス右翼(西部)の有力者であったジョチの曾孫ノガイに関係していると見られている。 == 政権の構造 == ノガイ・オルダはエディゲの家系を盟主とする部族の連合体であり、エディゲの出身部族であるマンギト部のほかにコンギラト(クングラト)など諸部族が加わっていた。 創始者のエディゲはチンギス・ハーンの男系子孫ではなく、そのため当時の慣習によってハーン(ハン)に即位することはなかった。16世紀の前半頃まで、エディゲとその子孫たちはジョチの十三男トカ・テムルの後裔をハンに推戴しており、自身はベグ(ビー)あるいはアミール(エミール)の称号しか名乗らなかったが、彼らはノガイ・オルダの事実上の君主として支配した。また、多くの遊牧政権がそうであるように、次第に創始者エディゲの子孫が枝分かれして小集団の支配者になっていったが、彼らは「アミールの子」を意味するミルザ(ムルザ)という称号を名乗った。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノガイ・オルダ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Nogai Horde 」があります。 スポンサード リンク
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