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ノリタケの森(ノリタケのもり)は名古屋市西区にある公園、レストラン、ミュージアムなどを含む複合施設。ノリタケカンパニーリミテドによって同社の本社に隣接する工場跡地に作られ、2001年10月5日に開場した。2005年4月1日に株式会社ノリタケの森が設立され、施設の運営に当たっている。 == 概要 == ノリタケカンパニーリミテドの前身である日本陶器合名会社は1904年に森村市左衛門らによって設立され、名古屋市西区に工場・本社が建設され、食器の生産が行なわれていた。やがて生産体制の変化とともに当地での食器生産が終わり、赤レンガ製の工場の建物群が残っていた。コーポレートアイデンティティ確立などの観点からこれらの建造物の活用が検討され、地域社会貢献のための広い緑地を含む複合施設「ノリタケの森」の設立が決定された。 工場の跡地110,313 m2のうち44,960 m2がノリタケの森にあてられ、南側にコマーシャルゾーン、中央にゲートウェイ、北側に自然系ゾーンが配置される事になった。この際、新しい建築物を作らず既存の建物を改装・補強して再利用した事が大きな特徴である。 南側のコマーシャルゾーンにはノリタケテーブルウェアの運営する食器店「ノリタケスクエア名古屋」や、ノリタケカンパニーリミテド製の食器を使用するレストラン、貸しギャラリーなどがある。レストランとギャラリーは旧・事務所棟を改装したもので、食器店には天井の高い旧・配送センターを再利用した。また、2005年3月5日には創業者の森村市左衛門や大倉孫兵衛を記念した「森村・大倉記念館」が敷地内に開設された。これは表面のモルタルを剥がしたレンガ造りの建物を使っている。 北側の自然系ゾーンには広場などがあり、かつて45メートルの高さを誇り工場のシンボルマークであった6本の大煙突が10メートル弱に切られた状態で並んでいる。施設付近の郷土種であるコナラなどを植えたりビオトープを作ったりして生態系を回復させており、鳥や昆虫の種類は名古屋城周辺の緑地と同程度まで増加している。 なお植生については、コマーシャルゾーンにはメタセコイアやケヤキを植え、外周には既存のイチョウを用いるなど常緑樹と落葉樹を組み合わせたデザインとなっている。 1970年代後半、当地に日本初のドーム球場「ノリタケドーム」を建設する計画が持ち上がったことがあったが、諸事情によって立ち消えとなった。 赤レンガ建築、6本煙突、森村・大倉記念館CANVASは経済産業省近代化産業遺産に認定されている〔ノリタケの森(ノリタケの森について) 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ノリタケの森」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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