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北ゲルマン語群とは、インド・ヨーロッパ語族ゲルマン語派の一分派。この中でも東西に分かれて発達してきた。北欧語、ノルド語と呼ばれることもある〔福井信子「ノルド諸言語」小学館『日本大百科全書』(Yahoo!百科事典 )〕。 == 概要 == * ノルド祖語 : 北ゲルマン語族の祖語。ゲルマン民族の大移動の時代に話されていたと推定される。(死語) * 古ノルド語(死語) * (または諸語): * 東スカンディナヴィア祖語 : 東スカンディナヴィア諸語の祖語。ヴァイキング時代に使用されたとされる。(死語) * スウェーデン語 * デンマーク語 * ブークモール * (または諸語): * 西スカンディナヴィア祖語 : 西スカンディナヴィア諸語の祖語。ヴァイキング時代に使用されたとされる。(死語) * ニーノシュク(新ノルウェー語) * ノルン語(死語) * フェロー語 * アイスランド語 * グリーンランドノルド語(死語) * ゴットランド語: * 古ゴットランド語(死語) * ゴットランド語 また、大陸北ゲルマン語(スウェーデン語・デンマーク語・ブークモール・ニーノシュク)と離島北ゲルマン語(フェロー語・アイスランド語)に分ける場合もある〔清水誠「ゲルマン語の歴史と構造(1): 歴史言語学と比較方法」『北海道大学文学研究科紀要 131』、2010年〕。 この中で、アイスランド語は他の諸語と異なり、10世紀にノルウェーからアイスランドに移住したときとほとんど変わらない姿を保っており、ノルド祖語と大部分の単語を共有したりしている。言語学的にも非常に重要な存在である。 デンマーク語・ノルウェー語の内のブークモール・スウェーデン語は言語学的には同一言語の方言とみなされることが多く、この3言語間であれば通訳なしでも意思疎通に事欠かないことも少なくない。ただ、デンマーク語に関しては独特の声門閉鎖音(イギリス英語のロンドン方言の一つである河口域英語では頻繁に現れ、日本では薩隅方言に見られる)があることもあり、他言語の標準語話者には聞き取りにくい。また、ノルウェー語には、デンマーク語に近いブークモールと、ノルウェー本来の言葉に範を置くニーノシュクの2つがあるが、実際にはブークモールのほうが幅広く使われている。また3ヵ国の政府によって正書法を共通化させる努力が常に行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北ゲルマン語群」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 North Germanic languages 」があります。 スポンサード リンク
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