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ノーザン・シティー線 : ミニ英和和英辞書
ノーザン・シティー線[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ノーザン・シティー線 ( リダイレクト:ノーザン・シティ線 ) : ウィキペディア日本語版
ノーザン・シティ線[のーざん してぃせん]

ノーザン・シティ線(ノーザン・シティせん、英語:Northern City Line)は、ロンドン市内のムーアゲートとを結ぶ鉄道路線である。ムーアゲートとの間は地下を走り、ドレイトン・パークからフィンズベリー・パークの南でに合流する地点までは切取の中を走る。の一部として、ロンドン北部近郊からイギリスの主要な金融街であるシティ・オブ・ロンドン(シティ)への輸送を担い、平日は22時ごろまで列車が運行されるが、休日はシティにある会社の多くが休みとなるため、ノーザン・シティ線には列車が走らず、ロンドン北部からグレート・ノーザン・ルートを通ってきた列車はすべてキングス・クロスに入る。
ノーザン・シティ線はかつてはロンドン地下鉄であり、メトロポリタン又はの一部として扱われてきたが、どちらの路線とも線路が接続していたことはない。1976年イギリス国鉄に譲渡され、民営化後はネットワーク・レールが保有するナショナル・レールの一部となっている。によって列車が運行〔イギリス国鉄が分割民営化されて以降、路線は上下分離方式で運営されており、ネットワーク・レールという配当金を目的としない保証有限責任会社が所有する線路の上を、鉄道運営会社(フランチャイズ)の列車が走る。同じ区間に複数の会社の列車が走ることもある。〕されており、ムーアゲートからフィンズベリー・パークを経由して、、に直通する。
この路線の名前は何回か変更されているため、本文中では特に必要がない限り1976年以降の呼称である「ノーザン・シティ線」を使用する。
== 歴史 ==
ノーザン・シティ線はグレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道(英語:Great Northern & City Railway、GNCR)が計画し、認可を受けたのから分岐してシティ・オブ・ロンドンムーアゲートを結ぶ路線を起源とする。当時ロンドン市内各地で建設されていた地下鉄路線と同様、シールド工法によって建設されたが、セントラル・ロンドン鉄道など他の路線が内径のトンネルを採用した一方、グレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道は本線鉄道の標準車両が通過できるよう内径のトンネルを採用している。1904年、グレート・ノーザン鉄道のフィンズベリー・パーク駅の地下に新設した駅を北の起点にグレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道が開業したが、グレート・ノーザン鉄道はグレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道経由でシティに乗り入れる計画に難色を示すようになり、自社路線の電化計画も撤回したため、開業した路線は他の路線と線路がつながらない孤立した路線となった。グレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道の電化方式は他の地下鉄路線とは異なり、走行用レールの外側にプラス 420 V、2本の走行用軌道の中央にマイナス210 Vが印加された給電用レールを配置するものとなった〔ロンドン地下鉄各路線では2本の走行用軌道の中央にマイナス210 V、走行用軌道の外側にプラス 420 Vを印加する4線軌条式、直流630 Vが採用されており、開業時のノーザン・シティ線とはプラスマイナスが逆である。〕〔。
グレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道は1913年メトロポリタン鉄道メトロポリタン線、、の母体となった会社である。〕に買収され、、と接続することが計画されたが、実現しなかった。グレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道だった路線は他の地下鉄路線と直通運転をしない孤立した路線として残され、車両はドレイトン・パーク駅に設けられた車両基地で保守され、同駅近くの貨物駅を通じて他の路線の車両との入れ替えが行われていた。
グレート・ノーザン・アンド・シティ鉄道の発電所はメトロポリタン鉄道への買収の際に廃止され、建物はのスタジオに転用された。その後長期間未利用で放置されていたが、短期間として利用された後解体され、集合住宅となっている。
1933年にメトロポリタン鉄道が他のロンドン市内の公共交通機関運営会社と共にロンドン旅客運輸公社に吸収されると、ノーザン・シティ線はエッジウェア - モーデン線の一部になり、1937年以降は路線の改名によりノーザン線の一部となった。公社が1935年に発表したの一環であるによって、ノーザン・シティ線はロンドン旅客運輸公社に吸収され、電化が計画されていたもとエッジウェア・ハイゲート・アンド・ロンドン鉄道の路線である、、への支線とフィンズベリー・パークで接続することとされた。アーチウェイから同じく公社に吸収されていたもとチャリングクロス・ユーストン・アンド・ハムステッド鉄道の路線を延伸して、ハイゲートの北でもとエッジウェア・ハイゲート・アンド・ロンドン鉄道の路線と接続することも併せて計画された。ノーザン・ハイト計画の一部が行われた時点で第二次世界大戦が勃発し、ハイゲートまでの路線の電化は実現したが、ノーザン・シティ線をハイゲートまで延伸してノーザン線に接続する工事は延期され、戦後に中止されている。
戦後、ノーザン・シティ線を南と北の双方に延伸する計画がたてられた。1949年にまとめられた提言には新路線の建設と既存線の電化が盛り込まれ、AからMの計画名がつけられていた。優先度が低い路線として提言されたJ計画にこの路線を南のウーリッジまでの延伸が、K計画に同じく南の水晶宮までの延伸が盛り込まれた一方、北側ではノーザン・ハイト計画を再開してエッジウェア、アレクサンドラ・パレスへ延伸することが提言された。この計画では、ムーアゲートから南、バンクロンドン・ブリッジまでの区間は断面の小さな既存のトンネルを経由するものとされた〔J. Glover, "London's Underground", 7th edition, Shepperton, Ian Allan, 1991, p.61.〕。K計画の路線はの下を通ってにいたり、付近で1949年当時はまだ運行されていた, 水晶宮線に接続するものとされた。この提言に盛り込まれた路線で実現したものはなく、エッジウェア、アレクサンドラ・パレス、水晶宮への路線は1954年に旅客営業が廃止されたため、ノーザン・シティ線は孤立した路線のままで残ることになった。
フィンズベリー・パーク - ドレイトン・パーク間は1964年ににのホームを明け渡すために廃止された。フィンズベリー・パークのホームは改修され、ピカデリー線とヴィクトリア線の北行列車が使用するよう、ノーザン・シティ線のホームはピカデリー線とヴィクトリア線の南行列車が使用するよう変更された。のホームも同時に改修され、ノーザン・シティ線の北行列車は新設されたヴィクトリア線の北行ホームの向かいのホームを使用、ノーザン・シティ線の南行列車は従来のホームを使用するものの、ノーザン・シティ線の北行列車が使っていたホームをヴィクトリア線の南行列車が使用するよう変更されたため、両方向ともヴィクトリア線と対面乗換が出来るようになった。ムーアゲートからフィンズベリー・パークに向かう乗客は、ハイベリー・アンド・イズリントンで対面乗換とはいえ、ヴィクトリア線に乗り換える必要が発生した。
1970年にこの路線は「ノーザン線(ハイベリー支線)」に改名されたが、同じころにイギリス国鉄に編入、イースト・コースト本線の強化策の一環としてフィンズベリー・パークの地上ホームでイースト・コースト本線と接続する合意がなされた。この計画により、ノーザン・シティ線は構想から70年を経て当初計画通りの姿になることとなった。キングス・クロスの混雑緩和のため、通勤列車の一部がノーザン・シティ線を経由してムーアゲートに向かうこととされた。
ロンドン地下鉄としての運行は1975年10月で終了し、イギリス国鉄の一路線として1976年8月に運行を再開、経由行きの列車がノーザン・シティ線経由に変更され、イースト・コースト本線からノーザン・シティ線に直通する列車には「」の通称がつけられた。1994年、イギリス国鉄の民営化により路線はレールトラックの所有に、2002年からは経営形態の変更によりナショナル・レールの所有に変更され、がへの列車に加え、のまでの列車運転されているほか、一部にはハートフォード・ノースを越えて、、までの列車もある。「ノーザン・シティ線」の呼称はこの路線の地下を走る区間の名前として使われる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ノーザン・シティ線」の詳細全文を読む




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