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ハイドパーク・フリーコンサート : ミニ英和和英辞書
ハイドパーク・フリーコンサート[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ハイドパーク・フリーコンサート : ウィキペディア日本語版
ハイドパーク・フリーコンサート[ちょうおん]
ハイドパーク・フリーコンサート(Hyde Park Free Concert)は、1969年7月5日ロンドンハイドパークで行われたローリング・ストーンズ主催のコンサート。当初は新メンバーのミック・テイラーのお披露目コンサートとして開かれる予定だったが、開催2日前に元メンバーのブライアン・ジョーンズが急逝し、急遽ジョーンズの追悼コンサートとして行われる事となった。
== 概要 ==
ストーンズにとって丸2年ぶりとなる公式コンサートであった。1969年6月8日、ストーンズのギタリストであり創設者でもあったブライアン・ジョーンズが脱退し、新たなギタリスト、ミック・テイラーが加入する。このコンサートはテイラーのお披露目コンサートとして計画され、リハーサルが6月12日から始められた。ジョーンズもこのコンサートに招待される予定だったが、当時ストーンズのツアーマネージャーだったトム・キーロックがそれを伝えると、ジョーンズは「俺はなんてついてないんだ」と言うだけだったという。だが開催予定日の2日前にジョーンズが自宅のプールで溺死し、コンサートは中止されるのではという気運になったが、ミック・ジャガーは「このコンサートをブライアンのために行う」と宣言、コンサートは急遽ジョーンズへの追悼という名目で開かれる事となった。
ストーンズ2年ぶりのライヴに30万人もの観客が集まった。前座は、この年センセーショナルなデビューを飾ったキング・クリムゾンの他、サード・イヤー・バンド、スクリュー、アレクシス・コーナーズ・ニュー・チャーチ・ファミリー、バタード・オーナメンツ。ストーンズの出番直前、ジャガーは観客に静かにするよう呼びかけ、ジョーンズのためにパーシー・ビッシュ・シェリー「」を朗読した。朗読が終ると同時に、ジョーンズが生前好きだったというジョニー・ウィンターの「''I'm Yours And I'm Hers''」のカヴァーでストーンズのステージが始まった。また曲の開始と同時に約2000匹の白いが空に放たれた。だがこの演出は、蝶が長い時間ダンボール箱の中に閉じ込められていたために窒息し、ほとんどが飛ばずに落ちてしまい、失敗に終った。トム・キーロックによれば事実は少し違うようで、当日警護に当たっていたヘルズ・エンジェルスの一人が転んで蝶の入った箱を押しつぶしてしまったために蝶のほとんどが死んでしまったと証言している。
だが2年もの間ステージから遠ざかり、さらにミック・テイラーはストーンズに加入してから日が浅い上、当日はかなりナーバスになっていたために、この日のストーンズの演奏は上出来とは言いがたいものになってしまった。当時のストーンズの取巻きであったトニー・サンチェスは、暴露本『悪魔を憐れむ歌』の中でこのコンサートを「テイラーは必死に弾いてはいるがリズムが完全にずれている。そのとき俺は、ブライアンのギターがストーンズにとってどれほど大きな役割を果たしていたかまざまざと思い知らされた」と綴っている。
ストーンズの演奏の出来はさておき、観客が暴徒化しけが人が出る事も珍しくなかった1960年代当時のストーンズのコンサートに比べ、このイベントは大きな混乱もなく平穏無事に終らせる事ができた(とは言え、数人の逮捕者が出ている)。観客は皆帰る際にゴミを所定の場所に捨てていき、公園の管理者も100ポンド程度の少ない損害で済んだと述べている。また、このイベントで警備を担当したヘルズ・エンジェルスが、セキュリティ面で大きく貢献したと評価され、同年12月に行われたストーンズの全米ツアー最終日のオルタモント・フリーコンサートにおいてもエンジェルスが警備係に起用されたが、この判断が惨事を招くことになる。
ストーンズはその後、2013年にもこの地で44年ぶりにコンサートを行っている。このコンサートには1974年に脱退したテイラーも参加した。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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