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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ハイパーソニック・エフェクト(Hypersonic effect)は、可聴域を超える周波数成分を持った音が、ヒトの生理活動に影響を及ぼすとする現象、学説。 ヒトの聴覚能力はおよそ20kHzが上限とされ、それ以上の周波数を持つ音波は人間にとって聴こえないため音とみなされてこなかった。しかし近年では脳機能イメージングといった客観的手法により、超音波を含む音の全身(聴覚と身体)での聴取が、生理活動、主に脳活動で快さを示す反応をもたらすことが報告されている。 この現象は大橋力(音楽家山城祥二としても知られる)らによる先駆的研究で知られ、ハイパーソニック・エフェクトと名付けられた。未解明点の多い現象ではあるが、の学術誌のウェブサイトでは長年閲覧上位にランクされるなど高い関心を集めている〔日本機械工業連合会, デジタルコンテンツ協会, 2006年〕。 == 特徴 == ; 生理活動への影響 : ポジトロン断層法による脳機能イメージングでは、中脳などの基幹脳や、前帯状回などの報酬系での活動上昇が観測される。脳波図ではアルファ波の上昇(リラックス状態)が観測される。体液中の免疫・ストレス指標では、ナチュラルキラー細胞の活性化とアドレナリンの減少が観測される。 ; 官能評価への影響 : 音楽的な官能評価が一部で好ましくなる。また被験者はより大きな音量が心地良く最適と感じる。 ; 時間的な特性 : 脳活動の変化は100秒程度の残効を伴って観測される。これは報酬系におけるセカンドメッセンジャー機構や拡散による遅延効果と考えられている。 ; 周波数成分の条件 : 可聴域+超高周波による聴取で効果が現れ、可聴域のみや超高周波のみでは効果が現れない。定常的なノイズによる超高周波の追加では効果が現れにくい。 ; 聴取方法の条件 : スピーカー聴取で効果が現れる。イヤホン聴取では効果が現れない。イヤホン(可聴域)+スピーカー(超高周波)による聴取で効果が現れる。身体の遮音によって効果が減少する。 また、大橋らによる実験では、可聴音のみの聴取が暗騒音(日常的なレベルでの無音)より脳活動を減少させる現象も観測された。都市の環境音に超高周波がほとんど含まれないこと、後述されるような熱帯雨林などの自然環境音に超高周波が多く含まれることから、大橋らは都市生活や音メディアといった人工的な音環境がヒトの心身に現代病といった形で影響を及ぼす可能性も指摘する。都市工学的なアプローチでの研究も行われ、国立精神・神経医療研究センターでは医療応用の研究も行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハイパーソニック・エフェクト」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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