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ハイポネックス培地(Hyponex medium)は、植物育成用の培地 (ばいち)の一種。 株式会社ハイポネックスジャパンの園芸用配合肥料「微粉ハイポネックス」を無機栄養源として使用する。 実用化までの過程が京都大学 の狩野邦雄により書籍〔『ラン科植物の種子形成と無菌培養』(鳥潟博高 編、誠文堂新光社、1976年)〕において発表され、Kyoto処方、Kano培地とも呼ばれる。(この書籍が初出文献とされる場合が多いが、ハイポネックスを培地に使用した報告はTsukamoto, Y., K. Kano and T. Katsuura. 1963〔『Instant media for orchid seed germination』Tsukamoto, Y., K. Kano and T. Katsuura. A.O.S. Bull.32:354-355, 1963〕 のほうが古い。海外ではNishimura, 1982が発表者とされている例〔『Orchid Seed Germination Media- A comdendium of formulations』(Aaron J.Hicks, Orchid Seedbank Project, 2007)〕もある。) ラン科植物の無菌播種用として考案された培地だが、組成に植物ホルモン などを追加する等、組成修正を加えることで一般植物の組織培養にも使用できる。 素材の入手・調合が容易で、なおかつ安価であるため、日本国内では植物培養の代表的培地の一つとなっている。 == 開発の経緯== 本来、植物培養には精製された化学薬品のみから調製された完全合成培地を使うことが望ましい。組成が明確でなければ、培養の再現性が得にくいためである。 しかし植物育成培地には数多くの成分が必要で、微量元素などは正確な計量も難しく、培地作成が非常に煩雑である。そこで窒素源や微量元素などが最初から配合されている市販の園芸肥料を培地素材として流用できないか検討が進められた。その結果いくつかの市販肥料のうち「微粉ハイポネックス」(窒素6.5―リン酸6―カリ19)が培地の無機栄養源として使用できることが報告された。 その後の数多くの追試から、多くの植物でハイポネックス培地は研究用培地と遜色の無い培養成績が得られることが確認され、日本国内では学術研究、営利生産業、趣味的な家庭培養まで植物培養に広く使用されている。一方、国外ではハイポネックスが販売されていないため、ハイポネックス培地はほとんど使用されていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハイポネックス培地」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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