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ハエトリグモ(蠅捕蜘蛛、英名:jumping spider)は、節足動物門クモ綱クモ目ハエトリグモ科に属するクモ類の総称。正面の2個の大きな目が目立つ小型のクモ。その名の通り、ハエ類を含む小型の虫を主食とする益虫であるが、クモをねらうもの、アリを食うものなど、特殊なものもあり、さらには草食を中心としたものの存在も知られている〔。捕獲用の網を張らず、歩き回りながら獲物を狩る徘徊性のクモである。一部の種は都市部や人家にも適応しており、日常の中でよく出会うクモでもある。 == 特徴 == 非常に多くの種類がある。いずれも比較的小型で、足も長くないが、よく走り回り、ジャンプも得意。英名はジャンピングスパイダーである。歩きながらえさを探す徘徊性のクモである。 目が大きく発達しているのが特徴で、前列に4つの目が、正面を向いて配置する。前中眼が最も大きく、前側眼はやや小さい。後の4つの目は頭胸部の背面周囲に並び、小さい。前方に向かう目は、視力がよく、ものの形も分かるとされている。ものを見るときには、この目でとらえようとするので、ハエトリグモに後ろから忍び寄ると、体をひねって振り返る様子が見える。 また、このように視力が良いためか、ハエトリグモは、配偶行動などでも、視覚に訴えるような、手振りや体を上下させるような動きでやりとりをするものが多い。雌雄で色彩に違いがある性的二形がはっきりしたものも少なくない。ただし、他のクモと同様に震動が利用される例もあることが知られている。 頭胸部は大きな目が並ぶ前面がほぼ垂直に切り立っており、そこから後列の目が外側に並ぶ台形部分が盛り上がっており、後方は低くすぼまる。腹部は楕円形。 足は比較的太くて短いものが多い。足先の爪は2本で、その間に粘着毛を持つ。これによって、ガラス面でも歩くことができる。 特に第1脚は太くなっているものが多い。その前足を持ち上げて構える姿がよく見かけられる。また、配偶行動において前足を振るものには、特に色がついていたり、毛が生えていたりと、目立ったものがある。アリグモの場合、前足は細く、それを持ち上げて先端の数節を折り曲げるため、アリの触角に見えるようになっている。 ハエトリグモ類は種類が多いが、その外見的特徴には共通点が多く、一見してハエトリグモと判断できる。その代わり、科の中の分類は問題が多く、歴史的に何度も構成が変わっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハエトリグモ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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