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ハシシ : ウィキペディア日本語版
ハシシ

ハシシ(Hashish)は、トリコームと呼ばれる有茎の樹脂腺を圧搾または精製して作られる大麻製品である。テトラヒドロカンナビノール(THC)その他のカンナビノイド等、同じ有効成分を含むが、無選別のつぼみや葉と比べて、しばしば高濃度である。
外形は、製法に応じて固体か樹脂状であり、プレスしたものは常に固体になる。水で精製したものは"bubble melt"ハシシと呼ばれ、しばしばペースト状で、硬さや柔軟性は様々である。色は茶色が多いが、透明から黄色、黒色、赤色まで多様である。これらは全て製法と、残った不純物の量に依存する〔Guide To The Different Types Of Hash From Around The World 〕。
==歴史==
「ハシシ」という名前は、アラビア語で草を意味するحشيشという言葉に由来する。国際貿易用のハシシの大量生産は、1960年代に、大麻草が広く入手できるモロッコで始まったと考えられている。''Hippie Hashish Trail''から最初のヒッピーが来る前は、モロッコではレバノン産のハシシが少し見られるだけだった〔Hashish! by Robert Connell Clarke, ISBN 0-929349-05-9〕。しかし、大麻は1万年も前から台湾で栽培されており、「ヒトによる最初の大麻の利用は、中央アジア中国ステップ地域で起こったようだ」と報告されている〔Merlin, M. D. 2003 "Archaeological evidence for the tradition of psychoactive plant use in the Old World," E''conomic Botany ''57 (3):
295-323. Table 1 (re Taiwan) and p. 312 (quotation).http://link.springer.com/article/10.1663/0013-0001%282003%29057%5B0295:AEFTTO%5D2.0.CO%3B2. Rtvd 2014.02.22.
〕。北インドでは、現地でチャラスと呼ばれるハシシの製造の長い伝統があり、古代ペルシアの”booz rooz”と呼ばれる儀式で燃やされたものと同じ植物樹脂であると信じられている〔Usaybia, Abu; ''Notes on Uyunu al-Anba fi Tabaquat al-Atibba'', Berkeley: University of California Press, 1965.〕。インドタイマは、インド亜大陸のほぼ至る所に自生し、また特に西ベンガル州ラージャスターン州ヒマラヤ地域ては、ガンジャやハシシを製造するために、特定の株が栽培されてきた。
1596年、オランダのヤン・ホイフェン・ヴァン・リンスホーテンは、自身の東方への旅を記録した文書の3ページを割いて、インドで飲まれている大麻入り飲料であるバング(”Bangue”)について記載した。また彼は特にエジプトのハシシについても記した〔 Full text at Internet Archive. Chapter on Bangue .〕。彼は、「バングはトルコやエジプトで用いられているものと似ていて、3つの種類が作られ、名前も3つある。最初のエジプトのものは「アシス」(”Assis”、アラビア語のハシシ)と呼ばれ、麻の葉と水からペーストかドウの状態に作られる。彼らは、クルミ大かそれより大きいものを5つ食べる。これは安いため、一般の人々によって消費され、その効果は麻によるものである。Galensの意見によると、麻は過剰に頭を満たす。」

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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