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ハナギンチャク(花巾着、tube-dwelling anemone)は、外見的にはイソギンチャクによく似た動物であるが、足盤がなく、砂地に巣穴を作り、それに潜って生活している。他物に付着せずに生活すること、棲管の中を素早く移動できることなど刺胞動物の中で極めて独特である。 == 特徴 == ハナギンチャクは、刺胞動物門花虫綱ハナギンチャク目に属する動物の総称である。大柄なイソギンチャク様の動物であるが、大きな差異は、足盤で岩に付着するのではなく、砂地に穴を掘って潜っていることである。 その体は細長く、後端は丸まって終わっている。前端は口盤となり、その周辺には多数の触手がついている。また、中央の口周辺にも触手があり、それぞれ縁触手、口触手と呼ぶ。後端には胃腔に続く小さな穴がある。 内部形態はおおよそ六放サンゴの型ではあるが、その配置には左右対称性が強く見られる。その対称軸の腹側の端で隔壁が増える。 発生の面では、特異な幼生を持つことで知られている。多くの花虫類はプラヌラから次第に定着して成体の姿となり、プラヌラ以外に特定の幼生の名を持たないものが多いが、ハナギンチャク類にはアラクナクチス(Arachnactis)、オバクチス(Ovactis)などいくつかの幼生が知られる。前者は円錐形の体に本体より長い程度の六本以上の触手を持つ。触手の先端には刺胞が集まっている。オバクチスは球形に近い本体に十五本以上の短い触手が円をなして並ぶ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハナギンチャク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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