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ハナメイワシ科[はなめいわしか]
ハナメイワシ科(学名:〔かつては Searsiidae と表記された(『海の動物百科2 魚類I』 pp.50-51)。〕)は、ニギス目に所属する魚類の分類群の一つ。中層遊泳性の深海魚のみで構成されるグループで、ハナメイワシなど13属37種が記載される〔『Fishes of the World Fourth Edition』 p.193〕。 == 分布・生態 == ハナメイワシ科の魚類はすべて海水魚で、地中海を除く全世界の深海に幅広く分布する〔。海底から離れた中層を漂う遊泳性深海魚の一群であり、水深300~1,000mの範囲に生息する種類が多い〔。 他の多くの中深層遊泳性深海魚と同様に生物発光を行うが、ハナメイワシ類は発光液を体外に分泌することが可能となっている〔『深海の生物学』 pp.293-297〕。鰓蓋(えらぶた)の直下から分泌される発光液は青緑色に輝きながら周辺に広がり、外敵の目をくらませる防御効果を発揮すると考えられている〔『深海生物図鑑』 pp.52-53〕。深海性の甲殻類(カイアシ類やエビなど)には発光液を放出する種類が多いが、魚類での例は少なく、本科魚類を特徴づける重要な形質と捉えられている〔〔。 同じニギス目に所属するデメニギス科の魚類は、発光バクテリアを利用した共生発光を行う〔『Fishes of the World Fourth Edition』 p.191〕。一方、ハナメイワシ類の場合は自ら発光酵素(ルシフェラーゼ)を生産する自力発光であり、分泌液の成分は自身の発光細胞からなる〔『海の動物百科2 魚類I』 pp.50-51〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハナメイワシ科」の詳細全文を読む
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