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ハマシイノミガイ(浜椎の実貝)、学名 ''Melampus nuxeastaneus'' は、有肺目オカミミガイ科に分類される巻貝の一種。南日本から台湾までの熱帯・亜熱帯域に分布し、外洋に面した磯の潮間帯上部に生息する。和名末尾の「貝」を省略し「ハマシイノミ」と呼ばれることもある。 ==特徴== 成貝は殻高15mmに達するが、多くは10mm前後である。殻はやや厚く、中盤が膨らんだ紡錘形で和名通りドングリに似た形をしている。日本産ハマシイノミガイ属の中ではツヤハマシイノミガイ ''M. flavus'' に次ぐ大型種で、殻頂がわりと高く尖る。 殻の表面は弱い光沢のある褐色で、個体によって黄・紫・赤・黒などを帯びる。体層に淡黄色の横縞が数本入るもの、または成長痕の白い縦線が入るものもいる。殻口は縦長で殻底付近がわずかに肥厚・外反する。殻口の内側に向かって内唇2歯、軸唇1歯、外唇の内側に櫛状の低い5-10歯がある。軟体部のうち殻の外に出す部分はクリーム色だが、触角と目は黒い〔黒田徳米・波部忠重・大山桂 生物学御研究所編『相模湾産貝類』1971年 丸善 ISBN 4621012177〕〔奥谷喬司 編著『日本近海産貝類図鑑』(オカミミガイ科解説 : 黒住耐二)2000年 東海大学出版会 ISBN 9784486014065〕〔三浦知之『干潟の生きもの図鑑』2007年 南方新社 ISBN 9784861241390 / 図鑑修正版 〕。 南日本から台湾まで、暖流に面した熱帯・亜熱帯域に分布する。日本での分布域は太平洋側は房総半島以南、日本海側で山口県以南とされているが、富山県での記録もある〔〔行田義三『貝の図鑑 採集と標本の作り方』2003年 南方新社 ISBN 4931376967〕〔日本のレッドデータ検索システム ハマシイノミガイ 〕。 外洋に面した岩礁海岸の満潮線付近に生息し、海岸動物としては帯状分布の範囲がかなり高所で狭い。岩の割れ目・転石下・漂着物の下などの暗く湿った物陰に潜み、岩の表面に出ることはまずない。周囲にはクビレクロヅケ、アラレタマキビ、タマキビ、貝類以外ではフナムシ、カクベンケイガニ、アカイソガニ、ヒメアカイソガニ等が見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハマシイノミガイ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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