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ハリノキ ( リダイレクト:ハンノキ ) : ウィキペディア日本語版
ハンノキ

ハンノキ(榛の木。学名:''Alnus japonica'')は、カバノキ科ハンノキ属の落葉高木。
== 特徴 ==
日本朝鮮半島ウスリー満州に分布する。日本では全国の山野の低地や湿地に自生する。樹高は15mから20m、直径60cmほど。湿原のような過湿地において森林を形成する数少ない樹木。花期はの12-2月頃(北海道では3月頃)で、葉に先だって単性花をつける。雄花穂は黒褐色の円柱形で尾状に垂れ、雌花穂は楕円形で紅紫色を帯び雄花穂の下部につける。花はあまり目立たない。果実は松かさ状で10月頃熟す。は有柄で長さ5~13cmの長楕円形。縁に細鋸歯がある。良質の木炭の材料となるために、以前にはさかんに伐採された。材に油分が含まれ生木でもよく燃えるため、北陸地方では火葬に使用された。近年では水田耕作放棄地に繁殖する例が多く見られる。
春先に伸びた1葉や2葉(春葉)の寿命は、以降に延びた葉(夏葉)よりも短いため6月から7月になると春葉が集中的に落葉する事が報告されている〔菊沢喜八郎、ハンノキ属の葉はなぜ夏に落ちるか Japanese Journal of Ecology 30(4), 359-368, 1980-12-30〕。また、ハンノキが密集する地域では、花粉による喘息発生の報告がある〔水谷 民子ほか、ハンノキ花粉喘息 Japanese Journal of Allergology 20(9), 700-705, 752-753, 1971-09-30, 〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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