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ハルピュイア(, )あるいはハーピー()は、ギリシア神話に登場する女面鳥身の伝説の生物である。複数形ハルピュイアイ()。顔から胸までが人間の女性で、翼と下半身が鳥と描写される。その名は「掠める者」を意味する。 == 解説 == ハルピュイアは、ガイアとポントスの子タウマースと、オーケアノスの娘エーレクトラーの娘で、虹の女神イーリスの姉妹である〔ヘーシオドス『神統記』265~269。アポロドーロス、1巻2・6。〕。 イアーソーンによる『アルゴー号の探索(アルゴナウタイの冒険)』に登場し、罪を犯したピーネウスを苦しめるエピソードが有名。他にもアイネイアースの放浪譚に登場している。黄泉の国の王ハーデースまたはゼウスの手下であり、老婆のような顔、禿鷲の羽根、鷲の爪を持つ。食欲が旺盛で、食糧を見ると意地汚く貪り食う上、食い散らかした残飯や残った食糧の上に汚物を撒き散らかして去っていくという、この上なく不潔で下品な怪物である〔鹿島茂によれば、1784年にハーピーが口にウナギをくわえている風刺画があったが、これはプチ・トリアノンの鍵を表していてマリー・アントワネットを皮肉ったものだったという。〕。 ダンテの叙事詩『神曲』地獄篇の中では、地獄第七圏第二の環・「自殺者の森」において、自ら命を絶った者が変容した樹木を啄ばむ怪鳥として描写されている。 話によっては、アエロー(Aello 疾風)、オーキュペテー(Okypete 速く飛ぶ者)の二姉妹とも〔ヘーシオドス『神統記』267。アポロドーロス、1巻2・6。〕、ケライノー(Kelaino 黒い雲)を加えた三姉妹が存在するともされる〔ヒュギーヌス、14。〕。また、さらにポダルゲー(Podarge 足の速い者)を入れた四姉妹とする場合もある。 元々はクレーテー島に伝わるつむじ風や竜巻を司る女神だったといわれている〔健部伸明と怪兵隊 『幻想世界の住人たち』 新紀元社。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハルピュイア」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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