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ハンセン病(ハンセンびょう、)は、抗酸菌の一種であるらい菌 () の皮膚のマクロファージ内寄生および末梢神経細胞内寄生によって引き起こされる感染症である。 病名は、1873年にらい菌を発見したノルウェーの医師、アルマウェル・ハンセンに由来する。かつての日本では「癩(らい)」、「癩病」、「らい病〔癩が常用漢字に含まれないため、平仮名で書かれることが多い。〕」とも呼ばれていたが、それらを差別的に感じる人も多く、歴史的な文脈以外での使用は避けられるのが一般的である。その理由は、「医療や病気への理解が乏しい時代に、その外見や感染への恐怖心などから、患者への過剰な差別が生じた時に使われた呼称である」ためで、それに関連する映画なども作成されている〔ものみの塔聖書冊子協会発行の「新世界訳聖書」分冊「マタイによる福音書」には、「らい病」を「重い皮膚病」に変えられている。〕。 感染経路はらい菌の経鼻・経気道によるものが主流で、感染力は非常に低い。治療法も確立しており、重篤な後遺症を残すことや自らが感染源になることはないが、適切な治療を受けない・受けられない場合、皮膚に重度の病変が生じることもある。 2007年の統計では、世界におけるハンセン病の新規患者総数は年間約25万人である。一方、近年の日本国内の新規患者数は年間で0〜1人に抑制され、現在では稀な疾病となっている。ハンナ・リデルは日本のハンセン病史に名を刻んだ。 == 呼称 == 日本では「癩(らい)病」、「ハンセン病」の両方の呼称がある。上述したとおり、公的な場での前者の使用は忌避される傾向がある。近代以前の「癩(病)」は一つの独立した「ハンセン病」という疾患以外の病気も含む概念であり、断りを併記して使用されることがある。 英語圏では , の両方が使用される。患者は (らい者)とも呼ばれるが、1953年に開催された第6回国際らい会議では、患者は と呼ぶことが推奨された。 従来、らい療養所は「レプロサリウム、」と呼ばれたが、「サナトリウム、」の方がより一般的である。 以下に、ハンセン病の主な別称を概観する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハンセン病」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Leprosy 」があります。 スポンサード リンク
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