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ハンニチバナ科[はんにちばなか]
ハンニチバナ科(Cistaceae、英名rock-rose family)は、APG分類体系でアオイ目(旧来の分類体系であるクロンキスト体系や新エングラー体系ではスミレ目)に属する植物のひとつ。ごく小さな科で、開花期には花で覆われる美しい灌木になることで知られる。8属170-200種からなり、ヨーロッパと地中海沿岸の温暖な地域に主に分布するが、北アメリカにもあり、少数の種は南アメリカに分布する。 ==特徴== ハンニチバナ科のほとんどは亜低木または背の低い灌木で、一部は草本である。日当たりがよく乾燥した生息場所を好む。ハンニチバナ科植物は貧栄養土壌でもよく生育し、園芸植物として栽培されるものも多い。属間交配による園芸種も作出されている。常緑小低木または多年草で、科名の通り一日花であるが、次から次へと開花し、大輪で美しい物が多く、欧米では花壇やロックガーデン用の花として親しまれている。しかし、ほとんどの種が高温多湿に弱く、石灰質のアルカリ性土壌を好み、日本の夏が多湿な気候や火山灰土の酸性土壌が多い土質に合わないため、日本ではほとんど栽培されていない。 黄色やピンク、白の目立つ花を付けるものが多い。両性の整正花で、単独でつくか集散花序になる。花弁は通常5枚で、''Lechea''では3枚である。離弁花で、通常蕾の中ではしわになっており、時には開いた花でもそうである(たとえば''Cistus incanus'')。萼片は5枚で、内側の3枚は明らかに幅広く、外側に2枚は幅が狭く小苞と見なされることもある。この萼片の配置は本科に特有の性質である。 雄蘂は多数で、長さはまちまちで円盤上に付き、花糸は分離している。子房は上位で心皮は通常3枚である。胎座型は側膜胎座で、それぞれの胎座に二つかそれ以上の胚珠がある。果実は蒴果で、通常5または10室ある(ハンニチバナ属では3)。種子は小さく、表面は堅く非透水性で、重量は1mg内外である(Thanos et al., 1992; Heywood, 1993; Hutchinson, 1973; Judd et al., 2002; Mabberley, 1997)。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ハンニチバナ科」の詳細全文を読む
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