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ハーン=バナッハの分離定理 : ミニ英和和英辞書
ハーン=バナッハの分離定理[り]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [ぶん, ふん]
  1. (n,n-suf,pref) (1) part 2. segment 3. share 4. ration 5. (2) rate 6. (3) degree 7. one's lot 8. one's status 9. relation 10. duty 1 1. kind 12. lot 13. (4) in proportion to 14. just as much as 1
分離 : [ぶんり]
  1.separation 2. detachment 3. segregation 4. isolation, 5. dissociated, dissociation
定理 : [ていり]
 【名詞】 1. theorem 2. proposition
: [り]
 【名詞】 1. reason 

ハーン=バナッハの分離定理 ( リダイレクト:ハーン–バナッハの定理#ハーン–バナッハの分離定理 ) : ウィキペディア日本語版
ハーン–バナッハの定理[り]
数学におけるハーン–バナッハの定理(ハーン–バナッハのていり、)は、関数解析学の分野における中心的な道具で、ベクトル空間の部分空間上で定義される有界線形汎関数が全空間への拡張できることについて述べたものである。これにより、どのようなノルム線形空間においても、その上で定義される連続線形汎関数が、双対空間の研究を「面白い」ものにするに「十分」なほどたくさんあることがわかる。ハーン-バナッハの定理の別形態のものとして、ハーン–バナッハの分離定理あるいは分離超平面定理と呼ばれるものがあり、の分野で多く用いられている。
定理の名前の由来は、1920年代後半にそれぞれ独立にこの定理を証明したハンス・ハーンステファン・バナッハである。定理の特別な場合〔ある区間 上の連続関数からなる空間''C'' の場合。〕については、より早い段階(1912年)でエードゥアルト・ヘリーによって証明されており、またこの定理が導出されるようなある一般の拡張定理が、1923年にマルツェル・リースによって証明されていた〔リースの拡張定理を参照されたい。によれば、1918年にはすでにリースはこの定理の内容について知っていたとされる。〕。
==定式化==
定理の最も一般な定式化においては、いくつかの準備が必要とされる。実数 R 上のベクトル空間 ''V'' に対し、関数 がであるとは、
:任意の \gamma\in
\mathbb_+ および ''x'' ∈ ''V'' に対して f(\gamma x ) = \gamma f\left( x\right)   が成立する(正同次性
:任意の ''x'', ''y'' ∈ ''V'' に対して f(x + y) \le f(x) + f(y)  が成立する(劣加法性
が成立することを言う。
''V'' 上のすべての半ノルム(特に、''V'' 上のすべてのノルム)は劣線形である。他の劣線形関数、特に凸集合のミンコフスキー汎関数なども同様に有用なものとなりうる。

ハーン-バナッハの定理は次のようなものである: \scriptstyle\mathcal:\; V\to\mathbb が劣線形関数で、φ: ''U'' → R線形部分空間 ''U'' ⊆ ''V'' 上の線形汎関数であり、''U'' 上では φ は \scriptstyle\mathcal によって支配されるようなもの、すなわち
:\varphi(x) \leq \mathcal(x)\qquad\forall x \in U
が成立するようなものとする。このとき、φ には全空間 ''V'' へのある線形拡張 ψ: ''V'' → R が存在する。すなわち、次を満たすような線形汎関数 ψ が存在する:
:\psi(x)=\varphi(x)\qquad\forall x\in U
および
:\psi(x) \le \mathcal(x)\qquad\forall x\in V.

ハーン–バナッハの定理の別形態は次のようなものである: ''V'' を係数体 K (実数 R あるいは複素数 C)上のベクトル空間とし、\scriptstyle\mathcal:\;V\to\mathbb を半ノルムとし、φ: ''U'' → K を ''V'' の K-線形部分空間 ''U'' 上の K-線形汎関数とし、''U'' 上ではその絶対値が \scriptstyle\mathcal によって支配されるもの、すなわち
:|\varphi(x)|\leq\mathcal(x)\qquad\forall x \in U
が成立するものとする。このとき、φ には全空間 ''V'' への線形拡張 ψ: ''V'' → K が存在する。すなわち、次を満たすような K-線形汎関数 ψ が存在する:
:\psi(x)=\varphi(x)\qquad\forall x\in U
および
:|\psi(x)| \le \mathcal(x)\qquad\forall x\in V.
この定理の複素数の場合において C-線形性を仮定として要求するということは、実数の場合での仮定に、すべてのベクトル ''x'' ∈ ''U'' に対して、ベクトル も ''U'' に属し、 が成立するという仮定を加えて要求するということである。
一般には、拡張 ψ は φ によって一意に定まるものではなく、また、定理の証明を見ても ψ を見つける明示的な方法は分からない。無限次元空間 ''V'' の場合には、選択公理の一形態であるツォルンの補題が、証明に必要とされる。
によれば、\scriptstyle\mathcal に対する劣線形性の条件は、条件
:\mathcal(ax+by)\leq|a| \, \mathcal(x) + |b| \, \mathcal(y),\qquad x,y\in V,\quad |a|+|b|\leq1
に、少し弱めることが出来る。この条件は、ハーン–バナッハの定理と凸性の間の深い関係を明らかにするものである。
Mizarプロジェクトは、ハーン–バナッハの定理の完全な定式化と自動検証された証明をHAHNBAN file に有している。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ハーン–バナッハの定理」の詳細全文を読む




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