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バアル・ヘルモン
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バアル・ヘルモン
バアル・ヘルモン(בַּעַל חֶרְמוֹן)とは、旧約聖書に現れる地名である。
== 概要 == バアルとヘルモン山につながりの深い語である。『士師記』(3.3)においては山の名前として現われ、ヘルモン山と同一視される。『歴代誌上』(5.23)においては、「ヘルモン山」および、このアモリ人による呼称とされるセニル〔『申命記』(3:9)〕と並列で現われる地名であり、「ヘルモン山の主(バアル)」への信仰につながりの深い場所だと考えられているものの、この場所が現在のどこにあたるかには一致した見解がない。『歴代誌』の該当部分では、ヨルダン川東のマナセの半部族の居住地とされ、これらの家系の長の名前と、この半部族が戒律に背いて、ヤハウェがかつて滅ぼした民の神々を拝んだことを伝える。 『ヨシュア記』(11.16、13.5)では、ヘルモン山のふもとのレバノンの谷の地名であるバアル・ガドが、マナセ半部族らへの土地の割り当てのくだりにも現われる。このため、歴代誌の地名としての「バアル・ヘルモン」を「ヘルモン山のバアル・ガド」の誤伝とする説もある〔Simons, Jan Jozef. ed. ''The geographical and topographical texts of the Old Testament'' Leiden. 1959.〕。バアル・ガドはヨルダン川源流のいくつかの地名に比定される〔''International Standard Bible Encyclopedia''は1919年の初版以来1979年まで版を重ねているが、版ごとに一部記載内容が異なる。〕。その一つにヘレニズム期にはパーン神信仰と結び付けられるパネアスの泉の神殿をもち、ローマ帝国支配下ではフィリポ・カイサリア、アラブ人にバーニヤースと呼ばれた遺跡がある〔上掲書1939年版に基づくオンライン版 参照。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バアル・ヘルモン」の詳細全文を読む
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