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thumb バイオトイレは、便所の方式の一つ。英語ではComposting toiletというのが一般的である。日本では「バイオトイレ」のほかに「コンポストトイレ」「コンポスティングトイレ」とも呼ばれる。 好気性微生物の活動によって排泄物を分解する。水をまったく使わない、または、使う場合であっても少量のみ。水が使えない場所や、下水設備がない場所に設置する。スウェーデン、カナダ、アメリカ合衆国、イギリス、オーストラリアにおける沿道施設や国定自然公園などで多く使われている。同じくスウェーデンやフィンランドなどにおける山村・農村の別荘で多く使われている。 排泄物を木質材(おがくず、ヤシ皮繊維、ピートモスなど)と混ぜ合わることによって、(1)好気性微生物による分解、(2)水分吸収、(3)臭いの軽減,を行う。多くの場合、バイオトイレにおける微生物の有機物分解は、低速分解・低温分解によっておこなわれる。長期的な分解を行うため、二次的な便槽・貯蔵所に移しかえる方式もある。 バイオトイレから取り出された堆肥は、農業や園芸に肥料として使用することができる。 ==構造== 便槽の中にオガクズなどを詰め込んであり、排泄された糞尿を、オガクズなどとともに攪拌して好気性微生物を活発化させ、分解・堆肥化させる。大きくわけて電気ヒーターなどにより高温加熱する方式と加熱しない方式に分類できる。また、糞尿をすべて一緒に処理する方式と、固形分と尿分を分けて処理する方式に分類できる。糞尿に含まれる水分は、蒸発し放出させるか、または別にわけて処理する。残った有機物をオガクズの中に住み込んでいる好気性のバクテリアが分解する。最終的には、土化したオガクズ、または再利用可能な堆肥を生成する。 処理機内のオガクズの量は、その処理能力によって様々であるが、日当処理数×0.01m³程度が必要である。処理能力相応の使用状態での、オガクズ寿命は6ヶ月程度であるが、処理能力を上回る使用下での寿命は著しく低下する。 好気性微生物の活性化のため、便槽の撹拌が必要であり、手動ハンドルなどによって撹拌するものと、電気モーターで撹拌するものとに分類される。 原理的にはコンポスターと同様であるため、生ごみ処理機としても利用できる場合もある。故障防止のため、骨などの固形物を細かく砕かなければならない場合がある。ほか、ペット用バイオトイレ、室内設置用の家具調バイオトイレ、家畜用バイオトイレなどもある。 「水を使わないトイレ」として、NETIS(新技術情報提供システム)に登録された技術である(登録No.HK-040017)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バイオトイレ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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