翻訳と辞書
Words near each other
・ バイナリィランド
・ バイナリィ・ポット
・ バイナリエディタ
・ バイナリキッド
・ バイナリサーチ
・ バイナリダンプ
・ バイナリツリー
・ バイナリデー
・ バイナリデータ
・ バイナリファイル
バイナリブロブ
・ バイナリ・ブロブ
・ バイナリ・ラージ・オブジェクト
・ バイナリー
・ バイナリー (商取引)
・ バイナリー ドメイン
・ バイナリーオプション
・ バイナリードメイン
・ バイナリーランド
・ バイナリー発電


Dictionary Lists
翻訳と辞書 辞書検索 [ 開発暫定版 ]
スポンサード リンク

バイナリブロブ : ミニ英和和英辞書
バイナリブロブ
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


バイナリブロブ ( リダイレクト:バイナリ・ブロブ ) : ウィキペディア日本語版
バイナリ・ブロブ

フリーソフトウェアコミュニティにおいて、バイナリ・ブロブ(binary blob)とは、フリーまたはオープンソースFLOSS)なオペレーティングシステムカーネルロードされるオブジェクトファイルについて、公開されかつ利用可能なソースコードが存在しない場合のものを非難する用語である。この用語は、通常、カーネルとは無関係に動作するコードに対しては適用されない。そのような例は例えばBIOSコード(含むとする意見もある)、ファームウェアイメージ、ユーザー空間プログラムである。(詳しくはプロプライエタリ・ソフトウェアという記事を参照せよ。)
コンピュータハードウェアベンダーが製品の完全な技術文書を提供することで、オペレーティングシステム開発者はオペレーティングシステムのカーネルの一部であるハードウェアデバイスドライバを作成することができる。しかしながら、NVIDIAのような数社のベンダーはいくつかの製品において完全な文書を提供しておらず、その代わりバイナリのみのドライバ(バイナリ・ブロブ)を提供することで済ませてしまっている(詳細は英語版ウィキペディアの記事を見よ)。このもっとも一般的な実例として挙げられるデバイスドライバは、描画高速化用ドライバ(またはGPUドライバ)、ネットワークデバイスドライバ(ネットワーク・インタフェース・コントローラ、Network interface controller, NIC)そしてRAIDコントローラドライバである〔
Linuxカーネルに含まれる種々の機器用のバイナリオンリーなファームウェア。Debian GNU/Linux用パッケージ。〕。
== バイナリ・ブロブの容認/排除 ==
ハードウェアに関する文書やデバイスドライバのソースコードがハードウェアベンダーから提供されない場合、いくつかのオペレーティングシステムプロジェクト、例えば、NetBSDFreeBSDDragonFly BSDそして大半のGNU/Linuxディストリビューションはハードウェアが使用できないことを回避する為や、これらブロブが提供する拡張的機能を手っ取り早く得るためにバイナリ・ブロブを受け入れてしまっている〔
See Christos Zoulas's response to "Is sharing between Free/Open/NetBSD and the Linux kernel a common occurrence? And if so, does it go both ways?"〕〔
日本語翻訳記事。「Free/Open/NetBSDとLinuxカーネルの間では、共有が一般化しているのでしょうか? もしそうなら、双方向の共有でしょうか?」との質問に対するChristos Zoulasの返答を見よ。また対照的なテオ・デ・ラートの発言も見よ。〕。
OpenBSDプロジェクトは、如何なるバイナリ・ブロブも彼らのソースツリーに受け入れることを認めない有名なポリシーを持っている。バイナリ・ブロブは、未確認、取り返しのつかない潜在的なセキュリティ欠陥を持っているということだけではなく、彼らの作り出したオープンかつフリーなソフトウェアを蚕食する脅威であるとみなしているためである〔
最初は小さかったブロブが最終的にはペンギンや全世界の計算機を飲み込むほどの規模になるという挿絵がある。また歌の最後にはバイナリ・ブロブを提供している各ベンダーの名前が挙げられている。〕。
DebianプロジェクトはLinuxカーネルに含まれるフリー、''非フリー''(Debianの用語における''non-free'')なバイナリ・ブロブをアーカイブに含めている。しかし、Debian社会契約、そしてその一部であるDebianフリーソフトウェアガイドライン(Debian Free Software Guildlines; DFSG)に基づき、明確に''non-free''であると目印をつけてフリーなパッケージアーカイブからは分離している〔
〕。Debian 6.0 (コードネーム: squeeze)リリースからは標準のカーネルから完全にバイナリ・ブロブを排除したと宣言している〔
〕。
フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation; FSF)はバイナリ・ブロブに対抗する為のキャンペーンを活発に行っている〔
〕。FSFはOpenBSDのポリシーには欠陥があると見なしており、BSDコミュニティが「ブロブ」を(FSFの観点に基づく)非フリードライバ(non-free drivers)に限定し、非フリーファームウェアを除外している(not non-free firmware)点をその理由として挙げている〔
〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「バイナリ・ブロブ」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Binary blob 」があります。




スポンサード リンク
翻訳と辞書 : 翻訳のためのインターネットリソース

Copyright(C) kotoba.ne.jp 1997-2016. All Rights Reserved.