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サイドスラスター()は、船を横方向に動かすための動力装置である。接岸や離岸の際に使用することで、時間や手間を省き、安全を確保することを目的に、比較的大きな船に装備されることが多い。 == 目的 == サイドスラスターの目的は、舵とスクリューだけでは実現できない、または実現に困難が伴う、船に横方向の動きを与える事である。 多くの船は船尾にスクリューを備え、さらにその後ろに舵を持つという構造になっている。船の針路変更は、航行中に舵を切りスクリューの水流が舵に当って横に曲げられる時の反力で、船体に回転力を与えることで実現される。そのため、スクリューを停止して惰力航行している場合やスクリューからの水流が弱い低速航行時には舵の利きが悪くなり、停船時や制動中、後退時のようにスクリューを逆回転または逆ピッチにして前向きに水流を作っている場合には舵が全く効かなくなる。 そのため多くの船では、港での接岸・離岸時に小回りのきくタグボートなどの助力を必要とする。しかしタグボートでは手配の手間やコストが掛かり、これを省くためや、タグボートの数を減らすためにサイドスラスターが使われる。 サイドスラスターは、横方向の推力を得る機構であり、スクリューと舵による通常の操船では不可能な動きを可能とする。構造や取り付け位置によって細分化される。基本的に低速時に使われるものであり、船が高速で通常航行をしている場合にはほとんど効果はない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「サイドスラスター」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bow thruster 」があります。 スポンサード リンク
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