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バガトル
バガトル(baγatur; 中世モンゴル語: ba'atur; 現代モンゴル語: баатар (baatar); 近世ペルシア語: بهادر (bahādur);近世テュルク語: bahadur;中国語:拔都兒)は、テュルク語やモンゴル語における称号のひとつ。「勇者」を意味する。中世モンゴル語ではバアトル(バートル)、現代モンゴル語ではバータル。中央アジア以西において近世ペルシア語およびチャガタイ語、オスマン語などではバハードゥル(バハードル)という。 ==突厥の「バガテュル(莫賀咄)」== 突厥とくに西突厥において「莫賀咄」という名のつく人物が多くみられる。例えば、統葉護可汗(トンヤブグカガン)の伯父で統葉護可汗を殺して第6代西突厥可汗となった莫賀咄侯屈利俟毘可汗や、第9代の莫賀咄乙毘可汗(乙屈利失乙毘可汗)。そして、唐の羈縻(きび)支配下において西突厥可汗を務めた阿史那弥射の家系は代々莫賀咄葉護(バガテュル・ヤブグ)という称号を帯びていた。その他、突厥政権下の中央ユーラシアの諸民族には「乞引莫賀咄」、「莫賀咄(バガテュル)」、「莫賀咄設(バガテュル・シャド)」、「莫賀咄俟斤(バガテュル・イルキン)」、「莫賀咄吐屯(バガテュル・トゥドゥン)」といった称号が数多く使用された〔『旧唐書』列伝第百四十四下、『新唐書』列伝百四十下、護雅夫 1967年〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バガトル」の詳細全文を読む
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