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バチスフィア : ミニ英和和英辞書
バチスフィア
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


バチスフィア ( リダイレクト:潜水球 ) : ウィキペディア日本語版
潜水球[せんすいきゅう]

潜水球(せんすいきゅう、英語:Bathysphere)もしくはバチスフェアとは、動力を持たず、ケーブルで海中に吊り下ろされる形の深海潜水装置である。

==概要==
最初の潜水球はオーティス・バートン(Otis Barton)によって1928年に考案された。実物はコックス&スティーヴンス社(Cox & Stevens, Inc.)のジョン・H・J・バトラーによって設計された。コックス&スティーヴンス社とは、1929年、オーティス・バートンが"diving tank"の製作を注文した会社である。鋼鉄球殻の鋳造ニュージャージー州ローゼル(Roselle)にあるワトスン・スティルマン水力機械社で行なわれた。最初のものが実用上は重すぎると判断された後、1インチ(2.54cm)厚の鋳鋼でできた直径4.75フィート(1.45m)の中空球体に変更された。
球殻には、3インチ厚の熔解石英〔原語は"fused quarts"。『一万一千メートルの深海を行く』での訳語に準じた。〕(当時入手できた最も強い透明材料である)の窓がはめ込んであった。出入り口は400ポンドの重さのハッチで、潜水の前にボルトで固定される形式だった。酸素は、球の内部に持ち込まれた高圧のボンベから供給された。同時にソーダ石灰(二酸化炭素を吸収する)と塩化カルシウム(湿気を吸収する)を入れた容器の上で電動の送風機を回して、内部の空気を清浄化・循環させた。
使用時、潜水球は1インチのケーブルで吊られ、硬質ゴムのホースが電力の供給と電話線(搭乗者と水上の唯一の連絡手段である)の保護を担う。装置全体(ケーブルとその他の線を含む)の排水量は、約一万ポンド(四千kg)である。
潜水球の運用には経済的・組織的な援助体制が必要だったので、バートンは当時著名であった探検家・博物学者ウィリアム・ビービ(William Beebe)に協力を求めた。1930年6月6日、彼らは共に潜水球による初の有人潜水に挑み、803フィート(245m)の深度に達した。
1932年、バートンとビービは3028フィート(923m)という潜水深度の世界記録を作り、これは15年間も破られなかった。
深度が大きくなると、潜水球を吊るすケーブルは扱いにくくなる。そのため、更に深くを目指す潜行は、スクリューで自力推進する乗り物(バチスカーフなど)によって行なわれる。
バートンとビービの潜水球は現在ニューヨークコニーアイランドのニューヨーク水族館(New York Aquarium)に展示されている。
バチスフェア(bathysphere)という言葉は、ギリシア語の単語""(ラテン翻字:bathos)=「深」と""(sphaira)=「球」を合成した語である。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「潜水球」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bathysphere 」があります。




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