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バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物(バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズのとうじょうじんぶつ)では、アメリカ映画『バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズ』に登場する架空の人物について解説する。 なお、日本語吹き替え版の声優は、映像ソフト版 / テレビ朝日版 / 日本テレビ版 / フジテレビ版 / BSジャパン版の順に記載する。 == 主要人物 == ; マーティ・マクフライ (Marty McFly) / マーティン・シェイマス・マクフライ(Martin Seamus McFly) : 演 - マイケル・J・フォックス : 吹き替え - 山寺宏一(PART1 - PART3) / 三ツ矢雄二(PART1 - PART3) / 三ツ矢雄二(PART3) / 織田裕二(PART1) / 宮川一朗太(PART1) : この作品の主人公で、年齢は1985年時点で17歳。本名はマーティン・シェイマス・マクフライであり、周囲からは愛称の「マーティ」で呼ばれる。 : ロックとペプシが好きな高校生で、ギター演奏が得意。また、運動神経と身体能力にも優れており、喧嘩で相手を殴り飛ばす・カーチェイスを生身で対応して乗り切る・PART3ではムーンウォークを披露する、などという描写がある。1985年では「ピン・ヘッズ」という名のバンドを結成しているが、PART1で行われたオーディションでは「音が大きい」として不合格になっている。ほかにもスケボーと銃の早撃ちが得意。図書館司書のために配布される雑誌『RQ』を所持している。PART1でドクとの約束前に寝ている場面で寝相が悪かったり、1955年の喫茶店でひじをつけて頭をかしげる等、父ジョージに同様の癖を持つ。 : PART1では自分とドクを救うために、PART2では息子を救うため、そして自分のせいで引き起こされた1985年のゆがみを修復するために、PART3ではドクを救うため、タイムスリップし各時代で奮闘する。 : 基本的に真面目な常識人で、奇天烈な言動の多いドクに対して度々ツッコミを入れる役割も担っている。一方で挑発に弱く、特に「チキン(腰抜け)」と呼ばれるとすぐカッとなる気質であり、全編(特にPART2以降)を通して窮地に陥っている。その短気が理由で1985年にロールス・ロイスに接触して自動車事故を起こすことがPART2で語られており、2015年ではその後遺症のためミュージシャンの夢を絶たれ、17歳当時からは想像もつかないほどぎこちなくギターを弾く姿が見られる。おそらく家庭崩壊の原因もそこにあると思われる。 : しかし全編を通した経験の結果、PART3ではその短気を克服し、明るい未来の可能性が示唆されている。 : ヒルバレー郊外にあるリヨン団地在住で、2015年にはヒルデイル(1985年では高級住宅街だが、2015年では治安の悪い貧民街に成り果てている)に住むことになっている。 : 1955年(PART1・PART2)ではロレインが、身に着けていた下着のブランド名「カルバン・クライン」を彼自身の名前と勘違いし、1885年(PART3)では「クリント・イーストウッド」と成り行きで決まった偽名を使っている。これが原因で、PART3では1985年に帰った時に峡谷の名が「イーストウッド峡谷」に変化し、結果的に『歴史に名を刻む』こととなっている。 : 口癖は「This is heavy(ヘヴィな話だ、ヘヴィだ).」。彼がこれを言うと、1955年のドクは当初「未来ではそんなに物が重いのか?」と科学的観点から真剣に反論している〔1955年当時は「heavy」に「深刻だ」などの俗語の意味が存在しなかったため。〕。PART3では逆にマーティが「Great scott!」と言い、ドクが「This is heavy.」と返す場面が一度だけあった(朝のヒルバレーを散歩するシーン)。また「Perfect(完璧だ).」をあまりにも困難な状況に陥った際に皮肉をこめて何度か発している。 ; ドク (Doc) / エメット・ラスロップ・ブラウン (Dr. Emmett Lathrop Brown) : 演 - クリストファー・ロイド : 吹き替え - 青野武(PART1 - PART3) / 穂積隆信(PART1 - PART3) / 磯部勉(PART3) / 三宅裕司(PART1) / 山寺宏一(PART1) : マーティの親友の科学者であり、発明家。容貌は大きな鼻とボサボサの白髪頭が特徴の老人で、クララに「背が高くて、茶色い大きな子犬のような目をして、銀色のつやがある髪の人」と表現されている。2015年を訪れた際に若返りの整形手術を受けており、同時に血液や脾臓、結腸の交換もして実質的に30〜40年ほど寿命が延びている。PART1のラスト(PART2の冒頭)で1985年に戻ってきた際には、マーティが自分だと分かるように老けメイクで変装していた。 : 彼の家系は1908年にヒルバレーへ渡ってきたとされ、その当時の姓はフォン・ブラウンズ (Von Brauns) といった。現在の姓は彼の父・エルハルト〔後日談を描いたゲーム版「BACK TO THE FUTURE THE GAME」に登場。1931年当時はヒル・バレーの判事である。〕が第一次世界大戦中に改名したものであるという〔アメリカにおける反ドイツ体制が原因であると考えられる。またヴェルナー・フォン・ブラウンが由来であると考えられる。〕。1985年時点で65歳。 : ヒルバレーでは変人として知られており、PART1ではストリックランドがマーティに「関わると危険」と説教しており〔マーティが気に留めない反応をすると「態度が悪い、実に弛(たる)んでおる」とさらに厳しく説教、おまけに父のことまで持ち出す始末。〕、PART2の改変された1985年Aでは精神病院に入れられてしまっている(修復後はノーベル物理学賞を受賞することになった)。事実、目的のためには見境のない行動をとることが多く〔プルトニウムを手に入れるために過激派と取引する、(マーティのためとはいえ)他人を催眠装置で強制的に眠らせる、閉鎖された図書館に侵入し無断で蔵書を持ち出す、(デロリアンを加速させるために)機関車をハイジャックして暴走させた挙句に谷底へ落として木っ端微塵にする、など。〕、彼とまともに付き合っている人物はマーティとジェニファーの2人ぐらいである。科学者だが、彼がクララに述べたところによると特定の専門分野はなく、あらゆる分野がその研究の範疇であるという。実際に彼の発明品は広範囲の知識を必要とするものが多い。下戸であり、ウィスキー一杯で昏倒するほど。独立記念日にも同様のことがあったらしい。 : 1955年11月5日に洗面所で転んで洗面器に頭をぶつけ、タイムマシン理論を閃いたが、実現には30年かかった。1955年当初はリバーサイド通り(1985年ではジョン・F・ケネディ通り)1640番地に位置する豪邸に住んでいたが、PART1冒頭の新聞で確認できるところによると後に本館は火事で全焼し、土地を売って1985年にはバーガーキングになっている。トレーラーを所持しており、そこには「Dr. E. Brown Enterprises 24 Hr. Scientific Services(ブラウン博士の科学サービス 24時間営業)」と書かれている。本人の発言によれば、それらの収入をすべて投入してタイムマシンを開発したと思われる。 : とてつもなく理屈っぽく、何事に対しても論理的に物事を考える性格であり、しばしば「何が正しいかは頭で決めなければならない」とマーティを諭している(PART3では逆にマーティからそれを指摘されることとなる)。タイムトラベル理論に関しては「時空連続体」という概念を提唱しており「ある1つの歴史的矛盾が別の大きな矛盾を生み、それが繰り返されることでやがて時空全体が崩壊する」という仮説を立てている。これを防ぐために「この一件が片付いたらデロリアンを壊せ」とマーティに忠告したこともあった。一方、PART3でマーティの短気を諌めており、その際に口をすべらせ、マーティが起こすはずの自動車事故のことを一瞬持ち出してしまった。 : 1885年にタイムトラベルした際は鍛冶屋を営んでいたが、本来は渓谷に落ちるはずだった女性教師クララ・クレイトンを救出し、一目で恋に落ちてしまう。その後蹄鉄のトラブルでビュフォード・タネンに射殺される運命となるが、マーティによって阻止される。結果的に、自分を追いかけてきたクララを助けるために1885年に取り残されてしまうが、その後クララと結婚してジュールとベルヌという二人の息子をもうけ、蒸気機関車を改造したタイムマシンを新たに開発して1985年に向かい、マーティとジェニファーに再会する。 : 口癖は「Great Scott!(なんということだ、なんてことだ)」〔ScottはGodの婉曲表現で、「Oh, my God!」の婉曲表現に当たる。〕。PART3では逆にマーティがこの台詞を言い、ドクがマーティの口癖を言う場面が見られる。 : 西部劇をこよなく愛しており、1985年、1955年、1885年いずれも西部開拓時代の拳銃コルト・シングル・アクション・アーミーを所持している。PART3ではライフルに自作のスコープを装備し、マーティが吊るされた縄を撃ち抜くといった見事な腕前を披露しており、その直後ビュフォード達に対して「500メートル先の犬の背中のノミでも撃ち落とせる」と啖呵を切っている。また、ジュール・ヴェルヌの大ファンで、彼のベストは「海底二万里」。子供の名前もそれに由来する。 : なお、西部開拓時代にタイムトラベルした後、小屋の中で密かにデロリアンを整備しているところを羊飼いの青年アルバートに見つかり、咄嗟にデロリアンを隠しながら「気象の実験だよ」と誤魔化している〔2014年にアメリカで製作・公開されたセス・マクファーレン監督『荒野はつらいよ 〜アリゾナより愛をこめて〜』における1シーン。PART3が、同じ西部開拓時代を描いた映画ということでマクファーレン監督が仕掛けたハイパーリンク的な小ネタでありクリストファー・ロイドによるカメオ出演であるが、PART3でタイムトラベルした年代が1885年であるのに対し、「荒野はつらいよ」の舞台は1882年なので、PART3より3年早く、設定に誤差が生じている。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バック・トゥ・ザ・フューチャーシリーズの登場人物」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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