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控え壁(ひかえかべ)またはバットレス (Buttress) は、建築構造の一つであり、建物本体を構成する主壁に対して直角方向に突き出した補助的な壁を作ることで、適切な支柱を持たない屋根の重量によって主壁に生じる横荷重を受け止めて、主壁を支持・補強する役割を果たす。 このような構造は主に古い時代のヨーロッパなどの組積造建物に多く見られ、模様などの彫刻と共に独特の外観を生み出している。 == 歴史 == === 古代 === ローマ時代の建築物はヴォールトが広い場合にはその推力を支持するために隔壁が設けられ、廊下が区切られた平面構造となっていたので、控え壁が目立つことはなかった。一方、ローマ時代の浴場建築(例: ローマ浴場のテピダリウム)では、隔壁が背の高いアーチ形天井の高さまで開いており、上部が柱頭のような装飾を持ち、壁龕(へきがん)状となっている控え壁の例が見られる。 明確にアーチによる荷重を受ける目的で控え壁を駆使するようになった例はビザンティン建築に見られる。コンスタンチノープル(現イスタンブール)のアヤソフィア大聖堂では、ドームに切石の大アーチを架けており、壁の補強として建物内外に控え壁が設けられている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「控え壁」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Buttress 」があります。 スポンサード リンク
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