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バラタナゴ : ミニ英和和英辞書
バラタナゴ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


バラタナゴ : ウィキペディア日本語版
バラタナゴ

バラタナゴ(薔薇鱮、薔薇鰱、''Rhodeus ocellatus'')は、コイ目コイ科タナゴ亜科バラタナゴ属に分類される淡水魚ニッポンバラタナゴ(''Rhodeus ocellatus kurumeus'')とタイリクバラタナゴ(''Rhodeus ocellatus ocellatus'')の2亜種ならびに、両亜種の交雑個体が知られる〔川那部ほか(2001)〕。
== 分布・保全状況評価 ==

* ''R. o. kurumeus'' ニッポンバラタナゴ
日本固有亜種大阪府淀川水系、奈良県大和川水系、岡山県香川県福岡県佐賀県熊本県大分県〔大分県のレッドデータブックには「情報不足」として記載。過去に生息報告があったが、1990-2010年の間に生息が確認できなかったという。『レッドデータブックおおいた』、『レッドデータブックおおいた2011』を参照。〕、長崎県
兵庫県に残っている集団は、大阪府からの移殖である可能性が高いとされる〔片野ほか(2005)〕〔神戸市のため池に生息する集団は、「国内移入種」にリストアップされている。神戸市環境局環境創造部環境評価共生推進室 の情報による。ただし、『兵庫県版レッドデータブック2003』では「絶滅危惧I類相当」に選定されている。〕。
各生息地ともに局所的な分布となっており、希少種保護の観点から、生息地の詳細は非公開が通例である〔奈良県・香川県等における本亜種の保護指針や各府県のレッドデータブックの記述による。〕。
2010年4月に改訂・公表された「岡山県版レッドデータブック」において、同県内のため池1か所の個体群が純系〔タイリクバラタナゴとの交雑(本文後述)が認められないことをいう。〕のニッポンバラタナゴであると報告された。しかし、滋賀県京都府ではすでに絶滅している。生息が確認されている府県すべてでレッドデータブックに記載されており、軒並み「絶滅危惧I類相当」に選定されている(下表参照)。徳島県では過去に確実な生息報告がなかったため、2014年のレッドリスト改訂に伴って「情報不足」から削除された〔各府県版レッドデータブックの記載による。〕。
都道府県別レッドリスト(2014年8月現在)
2001年山口県山口市水路におけるバラタナゴ個体群から、さらに2008年宮崎県の北川水系における個体群からそれぞれニッポンバラタナゴのミトコンドリアDNA(mtDNA)が確認され、北部九州産のニッポンバラタナゴについては、従来の見解より広範囲に分布していた可能性が示唆された。ただし、山口市・北川水系ともに遺伝情報の解析により、ニッポンバラタナゴ・タイリクバラタナゴ両方のmtDNAが検出されたため、両亜種の交雑集団であると判断されている〔Miyake,K.,Tachida,H.,Oshima,Y.,Arai,R.,Kimura,S.,Imada,N.,and Honjo,T. 2001.“Genetic variation of the cytochrome b gene in the rosy bitterling, ''Rhodeus ocellatus ''(Cyprinidae) in Japan”.''Ichthyol. Res.'',48(2):pp.105-110〕〔三宅ほか(2008)〕。その後、北川水系の個体群がもつニッポンバラタナゴのmtDNAは、北部九州産ではなく大阪・奈良産に由来するものであることが判明した。大阪・奈良産の交雑個体群が侵入し増殖したと考えられている(後述)〔日本魚類学会自然保護委員会(2013)、74-78頁。〕。
* ''R. o. ocellatus'' タイリクバラタナゴ
中国南部、台湾朝鮮半島に分布〔多紀(2008)〕。日本各地に移入(後述)。
環境省は「要注意外来生物」に、日本生態学会は「日本の侵略的外来種ワースト100」にそれぞれ選定している〔交雑・競合(本文後述)の要因で、「被害に係る一定の知見はあり、引き続き特定外来生物等への指定の適否について検討する外来生物」と環境省は定義しているが、本亜種はニッポンバラタナゴと形態的識別が難しいこと(本文後述)や飼育個体の大量の遺棄が生じる恐れがあることで防除の実施と被害の拡大防止が困難になるとして、特定外来生物への指定は、2010年現在検討中となっている。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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