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バリオン : ウィキペディア日本語版
バリオン

バリオン()とは、3つのクォークから構成される亜原子粒子である。素粒子物理学標準模型では、ハドロンの一種である。重粒子(じゅうりゅうし)とも言う。
== 概要 ==
バリオンは、3つのクォークから構成されるハドロンである。ハドロンの重要な2つのグループのうち1つで、もう1つは1つのクォークと1つのクォークからなるメソン(中間子)である。
「バリオン」とはギリシャ語の barys(「重い」の意)に由来する。この名はバリオンが、かつて素粒子と考えられていたバリオン、メソン、レプトンの中で最も大きな質量を持つことからついた。
バリオンは強く相互作用するフェルミ粒子である。言い換えると、強い核力を受けていて、パウリの排他原理に従うすべての粒子に適用されるフェルミ・ディラック統計によって記述される。これは、パウリの排他原理に従わないボース粒子とは大きく異なる。
なお医療分野においては、(相対的な表現ではあるが)陽子より大きな質量を持った原子核からなるイオン線を重粒子線と呼んでいる。その重粒子と、この項で述べられているバリオンは違うので注意が必要である。粒子物理学者がバリオンのことを重粒子と和訳で呼ぶことは現在ではほとんどなく、英語名のままバリオンと呼んでいる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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