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バルムンク バルムンク(Balmung)は、『ニーベルンゲンの歌』に登場する剣。幅広で、黄金の柄には青い宝玉が埋め込まれ、鞘は金色の打紐で巻き上げられていた〔『ニーベルンゲンの歌 後編』p.175。〕。北欧神話のグラム、『ニーベルングの指環』のノートゥングに相当する。 == 概要 == ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクがジークフリートに財宝の分配を依頼する際に彼に贈ったが、分配に不平を漏らすものがおり、ジークフリートはその役割を果たせなかった〔『ニーベルンゲンの歌 前編』p.32。〕。怒ったジークフリートは二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちを斬り、結果として彼らの宝を手に入れることになった〔『ニーベルンゲンの歌 前編』p.32-p.33。〕。ジークフリートはバルムンクを愛剣として数々の軍功を挙げた。 ハゲネはジークフリートの暗殺を図ったとき、反撃されないようバルムンクと狩猟の弓をジークフリートの手元から奪ったため、ジークフリートはハゲネを打ち漏らす結果となった〔『ニーベルンゲンの歌 前編』p.267、p.269。〕。ハゲネはジークフリートを殺害した後にバルムンクを自分の剣とするが〔『ニーベルンゲンの歌 後編』p.175。〕〔『ニーベルンゲンの歌 後編』p.180。〕、ブルクントの王グンターの供としてフン族の王エッツェルを訪れたときに、クリームヒルトにこれを誇示して見せたため、彼女の憎しみをかき立てた〔『ニーベルンゲンの歌 後編』p.175-p.176。〕。クリームヒルトは捕らえられたハゲネの首をバルムンクで刎ね、ジークフリートの復讐を果たした〔『ニーベルンゲンの歌 後編』p.335。〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バルムンク」の詳細全文を読む
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