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valeraldehyde ===========================
バレルアルデヒド (valeraldehyde) はアルデヒドの一種の有機化合物で、構造的にペンタンの誘導体にあたる。示性式は CH3CH2CH2CH2CHO。IUPAC名はペンタナール (pentanal)。その他の名称として、吉草酸アルデヒド、アミルアルデヒド (amyl aldehyde)、ブチルホルマール (butyl formal)、バレラール (valeral) がある。 ほとんどの有機化合物と任意の割合で混ざり合う。可燃性で、引火点は 12 、自己発火点は 222 である。貯蔵中に爆発性の過酸化物が生成するおそれがある。甘酸っぱい焦げた刺激臭を持ち、特定悪臭物質のひとつだが、果物や酒の香り成分でもあり、食品添加物(香料)として利用されている。 有害性については、大量に摂取すると急性毒性を発揮するという情報がある一方で、反復投与毒性は無いとする試験結果もある。蓄積性、発ガン性はないとみられる。 ラットLD50(経口)は 5.66 mL/kg、許容濃度は時間加重平均 50 ppmである〔。食品薬品安全センターの実験による無毒性量 (NOAEL) は300 mg/kg-体重/日 と見積もられている。BOD/TOD比が0.6以上と生分解性が高いことから、環境への残留性は低いとされる。 == 異性体 == === イソバレルアルデヒド === バレルアルデヒドの構造異性体として、示性式 (CH3)2CHCH2CHO で表される イソバレルアルデヒド (isovaleraldehyde) があり、イソ吉草酸アルデヒド、3-メチルブタナール (3-methylbutanal)、3-メチルブチルアルデヒド (3-methylbutyraldehyde) の別名を持つ。 性質はノルマル体に類似し、特定悪臭物質のひとつだが、果物や酒の香り成分でもあり、食品添加物(香料)として利用されている点も共通する。 引火点は −5 から 0 、自己発火点は 210–240 である。化学合成用途で利用されている。ラットLD50(経口)は 5600 mg/kg〔。食品薬品安全センターの実験による無毒性量 (NOAEL) は 100 mg/kg-体重/日 と見積もられている。 細胞呼吸において、酸化還元酵素の 3-メチルブタナール還元酵素 (EC1.1.1.265) による、イソアミルアルコールとの酸化還元反応がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「バレルアルデヒド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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