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バンテアイ・サムレ : ウィキペディア日本語版
バンテアイ・サムレ

バンテアイ・サムレ(Banteay Samré、)は、カンボジアアンコール遺跡群における寺院遺跡の1つであり、東バライの東側に位置する。12世紀中頃にスーリヤヴァルマン2世(在位1113-1150年)のもとで造られたアンコール・ワット様式のヒンドゥー教寺院であり、小アンコール・ワットともいわれる。二重の周壁には連子窓(れんじまど)が見られ、円錐状の塔をもつ中央祠堂と、東側の基壇上に南・北となる2棟の経蔵などを備える。
ラテライトで造られた周壁がほぼ正方形に囲んでおり、外・内周壁の東西南北それぞれの側面に塔門(ゴープラ、''gopura'')を持つ〔。外周壁は83×77mであり、通常、ラテライトのテラスから続く東門より入場する〔。内周壁(回廊)は44×38m〔。内周壁には回廊へと改造された痕跡が認められる〔『アンコール遺跡の建築学』 (2001)、151、154頁〕。
寺院の東西に参道があり、ラテライトの上に砂岩を敷いた東参道は延長200m、境界石が両端に認められる西参道は350mにおよび東バライの東端に至る〔〔『アンコール遺跡の建築学』 (2001)、133、159頁〕。
高さ6mの外周壁に囲まれたバンテアイ・サムレは、インドシナ半島の古代民族サムレ (Samré) にちなんで名づけられ、「サムレ(入れ墨)族の砦」の意をもつ〔。寺院はバンテアイ・スレイと同じ材料を用いている。修復はフランスにより20世紀初頭にされた〔。
== 脚注 ==


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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