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パイク()は、15世紀から17世紀にかけ、歩兵用の武器として対騎兵、対歩兵と幅広く使用された槍の一種である。4mから7m程度の長い柄に25cmほどの木の葉状の刃がついており、重量は3.5-5kg。パイクの名称は15世紀、フランス語でピケ()と呼ばれた歩兵用の槍の英語発音に由来する。 == 概要 == パイクを持った歩兵は主に隙間なく密集方陣または横隊を組んで前進し、歩兵に対してはプッシュ・オブ・パイク()によって、騎兵に対しては槍衾を作ることによって対抗した。 プッシュ・オブ・パイクとは、肩の高さでパイクを保持し、小さな突きで牽制しながら互いの体が接触するまで前進する戦闘方法で、接触後は白兵戦用武器と押し合いを併用した戦闘が行われた。通常、どちらかの隊列が崩壊するまで継続され、多くの死傷者を伴った。〔http://bcw-project.org/military/units〕 〔http://www.gerards.org.uk/Pike.shtml〕 パイク兵の主任務は突撃してくる騎兵や歩兵の迎撃だったが、しばしば味方の射手や騎兵の援護、撤退する味方の支援などにあたった。 パイクはこのように幅広い用途に用いられ大変効果的だったため、17世紀後半までは主要な歩兵用武器だったが、銃剣の発明により射手が近接戦闘も行えるようになると完全に姿を消した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パイク」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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