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パツリン
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パツリン
パツリン (''patulin'') は、ペニシリウム属(アオカビ類) ''Penicillium expansum''、アスペルギウス属(コウジカビ類)によって作られる、マイコトキシン(かび毒)の一種。 == 特長 == 不飽和5員環ラクトンを含む2環構造のカビ毒。極大吸収波長276 nmの紫外線吸収性があることから、その性質を利用した検出が行われる。菌が付着して腐敗したリンゴ・ブドウ・モモ等から検出される。特にリンゴ製品のパツリンの量は製品の品質の基準として用いられる。 カルシウム塩は ''Penicillium expansum'' の増殖抑制効果があることが報告されている〔Effects of Ca2+ and Mg2+ on Botrytis cinerea and Penicillium expansum in vitro and on the biocontrol activity of Candida oleophila 〕。 パツリンは他のマイコトキシンと比較すると強力な毒物質ではないが、細胞膜に対する膜透過性を阻害する特性〔マイコトキシン研究の現状 東京女子医科大学雑誌 53巻6号 p.533-555 1983/6/25〕を持ち、臓器出血性のほかいくつかの研究で遺伝毒性を持つことが示され、動物実験を通して発癌性の可能性が示唆されている。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パツリン」の詳細全文を読む
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