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パニック障害(パニックしょうがい、)とは、予期しないパニック発作が繰り返し起こっており、1か月以上にわたりパニック発作について心配したり、行動を変えているという特徴を持つ不安障害に分類される精神障害である〔。きっかけのないパニック発作は、4つ以上の特定の症状が急速に、10分以内に、頂点に達する〔『DSM-IV-TR』§パニック発作〕。典型的な悪化の仕方では最終的に広場恐怖症へと進展する。 『精神障害の診断と統計マニュアル』第2版(DSM-II)における不安神経症は、1980年の第3版のDSM-IIIでは本項のパニック障害と、パニックがなく不安―心配―だけが持続している全般性不安障害へと分離された。1992年には、世界保健機関(WHO)の『国際疾病分類』(ICD-10)にも記載された。DSM-5ではパニック症の診断名も併記されている。 健康な人の10%が著しくないパニック発作を経験しているが、パニック障害ではない。実際の危険にさらされた場合にはパニック症状は生じうるしそれも精神障害ではない。パニック障害の原因として複数のルートが存在すると考えられているが、近年の研究によってその多くは心理的葛藤によるものではなく、脳機能障害として扱われるようになってきている(ただし、純心理学的問題に起因するものもある)。 治療には認知行動療法や薬物療法が推奨されている。治療には抗うつ薬が有効だが、ベンゾジアゼピン系抗不安薬が多用されているという2008年の指摘がある。45歳以降の発症では、身体疾患や薬物が原因である可能性がある〔『DSM-IV-TR』§パニック障害-鑑別診断〕。カフェインを中止することが良い結果をもたらすことがある。 ==歴史== 『精神障害の診断と統計マニュアル』第2版、DSM-IIにおける不安神経症は、1980年のDSM-IIIにて、パニック発作を持つパニック障害と、パニック発作がなく不安が持続している全般性不安障害へと分離された。 1968年のDSM-IIは不安神経症について、パニックにまで至る過剰な不安の特徴があるとしていたが、1964年にはドナルド・クラインが、実際にはパニックは不安とは別であるとした論文を発表した〔、A History of Psychiatry: From the Era of the Asylum to the Age of Prozac, 1997〕。クラインは、DSM-IIIの製作のメンバーであった〔。 1980年にDSM-IIIが登場すると、パニック障害は強烈な心配が突然始まり、発汗や失神のような特徴を持つ独自のものに変わった〔。ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は乱用が問題となったことから販売数が低下していた〔。 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)であるパロキセチンは、1991年にイギリスでセロキサットの名で、1992年にアメリカでパキシルの名で発売され、不安障害の治療をターゲットにし、医師はベンゾジアゼピン系と同様、依存性を懸念した〔、Let Them Eat Prozac, 2003〕。販売後、有害事象報告システムから離脱症状の報告がはじまり、半減期の短さが考えられた〔。 英米の治療ガイドラインは現在では、SSRIを第一選択として、ベンゾジアゼピン系薬は第2選択以下か短期間の使用に限るという位置づけに置かれている 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パニック障害」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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