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パラティーノ(, パラティヌス、)、パラティーノの丘( モンス・パラティヌス)は、ローマの七丘のうちの一つ。最も歴史が古いといわれている。 パラティヌスの丘には、パラティウム(Palatium)とケルマヌス(Cermalus)の二つの頂があるが、紀元前3世紀頃以降は、パラティウムはパラティヌスの丘全体のことを指すようになる〔University of Chicago Samuel Ball Platner, A Topographical Dictionary of Ancient Rome, Palatinus London: Oxford University Press, 1929.〕。 フォルム・ロマヌムとキルクス・マクシムス(大競技場)の間にある。古代にはローマ建国の英雄ロムルスとレムスがかつて住んだとされ、その後貴族の邸宅が建てられ、のちに初代皇帝アウグストゥスを筆頭に歴代の皇帝の宮殿が建てられたため、イタリア語や英語で宮殿(Palazzo, Palace)を意味する語の語源となった。 ==建国神話== ローマ神話によれば、軍神マルスとレア・シルウィア(アルバ・ロンガの王ヌミトルの娘)の間に双子ロームルスとレムスが生まれたとされている。王の末弟のアムリウスは王位を奪っていたが、兄の孫である双子の復讐を恐れて、双子をテヴェレ川に捨てた。双子は狼に拾われ、ここパラティヌスにあった洞窟で育てられた。そのため、この洞窟があった場所はルペルカル(, 狼=Lupaが語源)とも呼ばれる。やがて豚飼いのファウストゥルスに保護され、その妻に育てられる。やがて2人は成長し、祖父の軍隊に山賊と間違えられてとらえられ尋問されるうちに孫と判明する。間もなく兄弟は反逆者の叔父を殺し、祖父を復位させた。兄弟は、自分たちが捨てられたテヴェレ川の川岸に国を建設しようと決めた。ロムルスはパラティヌスの丘が、レムスはアウェンティヌスの丘が良いと主張する。兄弟のうちのどちらが建設者になるかを鳥占いで決めることになり、兄のロームスに軍配が上がり、新しい町(Roma quadrata)の城壁を築くために溝を掘り始めた(壁を築き始めたという説もある)。それに弟のレムスが怒り兄をあざけったので、兄弟の間で戦いが起こり、弟が兄に殺されてしまった。弟を立派に埋葬した兄ロームスは紀元前753年4月12日ローマを建国し、パラティヌスに多くの人を住まわせた。彼は40年間統治し、雲の中へ消えていった。これがローマの起源だとされている。 パラティヌスで起こった神話上の出来事は他にもあり、ヘラクレスがゲーリュオーンの牛の群を連れてギリシアに帰る途中この地を訪れ、牛を盗まれたためカークスを倒したと言われる場所である。その戦いのときにヘラクレスの棍棒で穿たれた割れ目が、パラティヌスの丘の南東に残っているという。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パラティーノ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Palatine Hill 」があります。 スポンサード リンク
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