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鉄塔(てっとう)とは鉄製の骨組み構造から構成される細長い建造物である。特に送電鉄塔は基礎が各脚に設けられトラス構造が特徴であり、基礎が一体型の「鉄柱」とは区別される場合もある〔〔特殊な・めずらしい形の送電線 (架空送電線 (がくうそうでんせん) の話)〕(本項では「鉄柱」に分類されるものについても記す)。 一体型送電線やアンテナの支持(携帯電話などの基地局、放送局の送信所など)、気象の観測、灯台、消防の望楼などに用いられる。放送用の大型の鉄塔はデザインにも配慮して作られ、観光地となっている所も多い。 エレベータの設置に用いる四角柱型の鉄塔やアマチュア無線のアンテナなど、家庭に設置する目的の製品も存在する。 == 構造 == 等辺山型鋼(断面がV字型またはL字型の鋼材)または鋼管をボルトなどで接合した構造である。材料の使用量が同じであれば、鋼管の方が高い強度が得られるとされる。また、関西電力でのみ採用されている、内部にコンクリートを充填した鋼管で組まれた鉄塔(MC鉄塔)も存在する。山型鋼・鋼管共に、基本的には亜鉛メッキなどの防錆加工がされている。 送電用鉄塔の場合、各路線の塔番については発電所側1基目をNo.1とし、順々に番号が振られていく。基本的に発電所側を若番、逆側を老番と呼ぶ。4本ある脚については、真上から若番側を下、老番側を上とした四角形で見た場合、右下から時計回りにA脚、B脚、C脚、D脚となる。基本的にはA脚が昇塔脚となり、昇塔用ステップ(全脚に設置されていることもある)やセーフティーレール、セーフティーワイヤーが設置されている。 地面に「基礎」と呼ばれる強固な鋼材、コンクリートなどを埋め込みその上部に鉄製の構造物を固定する。大型のものは地上に露出している部分も鉄筋コンクリートなどで補強することがある。また鉄の腐食を防ぐため、地上から必要な高さまでをコンクリートなどで包むこと(根巻きコンクリート)がされる場合がある。 送電線の支持に用いる場合、最上部に架空地線と呼ばれる電線を設ける。これは避雷針のように架空地線に落雷を誘導して送電線への直撃を防止するのが主な役割だが電磁誘導障害、電波障害を軽減する場合もある。設置については、下部の電力線アームの横開き距離によってとんがり帽子型の天辺に1本か、地線アーム(逆三角形型の最上部アーム)での2本設置かが決まる。最近では電線の中心に通信用光ファイバーを収納した光ファイバ複合架空地線(Optical ground wire, OPGW)を採用するものもある。尚、地線アームを除いた電力線アームについては、基本的には必ず3の倍数の本数となる。これは発電所からの送電が3相交流(1アーム1相)であるためである。 航空法の規定により、昼間障害標識の役割を果たす紅白塗装や、赤色またはストロボ状灯火の航空障害灯などが付けられていることがある。ただし、塗装については航空法の制定以前に建設されたものはこの限りではない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「鉄塔」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Lattice tower 」があります。 スポンサード リンク
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