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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 捨てる : [すてる] 1. (v1) to throw away 2. to cast aside 3. to abandon 4. to resign
「パンツを捨てるサル」は、栗本慎一郎の人類学書。ニューアカブームの代表的著作「パンツをはいたサル」の続編。パンサル・シリーズの第二弾とも言える。 読書人向けの新聞で行われた、丸山圭三郎と、本書および「意味と生命」(青土社)発刊直後の栗本との対談で、丸山は本書を「パン捨て」と呼んでいる〔1988年頃の「週刊読書人」か「図書新聞」のいずれか。この対談で、栗本は、「意味と生命」で時間とは結局エントロピーではないかという仮説を提起したとか、暗黙知を階層構造のモデルで捉えることが適切かについてはまだ満腔の自信を持ってそうだとは言えないなどと語る。丸山は柄谷行人と議論すべきではないかと提案するが、栗本は「僕も昔はそういうことを考えていたんですが、もう無理だと思うんですよ。彼らは我々の土俵に上がる術を持っていないんですよ。我々は彼らを読める。彼らは我々を読めない。それだけのことだと思うんです」と、かつては近いところにいると認識していた柄谷に激しく決別宣言を出した。〕。 2005年に「パンツを脱いだサル」が新刊として現代書館から「パンツをはいたサル」の復刊版とともに出たときに、なぜか本書はパンサル・シリーズとして再発行されなかった。 ==概要== 「幻想としての経済」所収の「病にかかった江戸時代」のなかで提起された江戸時代の人口増について、それが身体の変化(エヴォリューション)と社会の変化(レヴォリューション)のつながりを示唆するものであったのに、気づかなかった読者を批判することから始まる。 そして、脳内麻薬過剰分泌およびA10神経における正のフィードバックなどの脳神経系における変化や、レトロウィルスによる遺伝子書き換えや細胞表面にある神経伝達物質レセプターの増減などのウィルスによる人体への影響が、人類を進化、社会を大転換させる「快感進化論」を提起するところで終わる。 アメリカの中産階級に麻薬が静かに浸透しつつあるというデータや、生物は進化するほど神経伝達物質の化学構造が単純になるという学説なども、紹介される。 しかし、結局、江戸時代の人口増が日本人の身体と社会の変化にどう関係するのかについては詳述されていない。流感の減少による嬰児死亡率の低下が増加理由として挙げられるが、それが社会の変化とどう結びつくかについては具体的には語られていない。 また、本書は、過去から現在に至る人類の身体と社会の変化(来し方)に遡行するだけではなく、現在から未来への変化(行く末)の予兆をも示唆するが、その社会未来像はどういうものなのかの、具体的な予測は無い。ただ「変わる」ということだけが述べられた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パンツを捨てるサル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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