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カルパチア盆地(カルパチアぼんち)は、カルパチア山脈・アルプス山脈・ディナル・アルプス山脈の尾根に囲まれた中央ヨーロッパ存在する盆地である。ドナウ川中流域をほぼ含む。 ハンガリー語では Kárpát-medence (カールパート・メデンツェ)、ドイツ語ではKarpatenbecken (カルパーテンベッケン)、スロヴァキア語ではKarpatská kotlina (カルパトスカー・コトリナ)、ルーマニア語ではBazinul Carpați (バジヌル・カルパツィ)、英語ではCarpathian Basin (カーペイシャン・ベイスン)と呼ばれる。 現在のハンガリーとスロヴァキアの全領域とオーストリア、 ボスニア・ヘルツェゴビナ、チェコ、クロアチア、ルーマニア、セルビア、スロヴェニア、ウクライナの一部を含む。 1920年のトリアノン条約によるハンガリー王国解体までは、ほぼハンガリー王国の領域と重なっていたためハンガリーではハンガリーから領土の割譲を受けた継承国を刺激しないために専ら「歴史的ハンガリー」(történelmi Magyarország )、すなわち旧「ハンガリー王国」(Magyar Királyság )、「ハンガリー聖冠諸邦」(A Magyar Szent Korona Országai )、「大ハンガリー」(Nagy-Magyarország ) の版図を指す場合の婉曲用法として使われることが多い。 カルパチア盆地は北部と東部が山岳地帯であり、中央部がハンガリー大平原、西部が丘陵地帯のドゥナーントゥール地方(古代ローマのパンノニア皇帝属州)である。専らこの平原部分に注目したパンノニア平原という呼称も用いられることがある。ドイツ語ではPannonische Tiefebeneまたは、Pannonisches Becken、スロヴァキア語ではPanónska panvaまたはPanónska nížina、ルーマニア語ではCâmpia Panonică、英語ではPannonian Plain と言う。ただし、パンノニアという地域名は現在のハンガリーのドナウ川西岸、すなわちドゥナーントゥール地方の古称であり、実際のカルパチア盆地の西南部、全体の4分の1程度の地域しか指していないため、カルパチア盆地全体の別称としては不適切だとの考え方もある。 約1000万年前から約60万年前まではパンノニア海と呼ばれる浅海を形成しており、地盤は厚い海底堆積物の層である。 ファイル:Mala fatra2.jpg|小ファトラ山地 (ファトラ・タトラ山地)のヴラートナ渓谷 ''(Vrátna dolina)'' ファイル:Hortobágyi pusztaság.jpg|ホルトバージのプスタ(ティサーントゥール地方) ファイル:Székely village.jpg|セーケイ地方の風景(ブラショヴ盆地) ==関連項目== * パンノニア * パンノニア海 * カルパチア山脈 * ハンガリー王国 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「カルパチア盆地」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pannonian Basin 」があります。 スポンサード リンク
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