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パンポン : ウィキペディア日本語版
パンポン
パンポンとは茨城県日立市で生まれた球技である。日立製作所の日立工場(旧・山手工場)で1922年頃に始められた。木の板で作られた「ラケット」と同じく木製の「ネット」で行うテニス卓球に似た球技で、軟式テニス用のゴムボールを用いる。類似の競技としてフリーテニスがある。
== 歴史 ==
1920年前後の日立製作所山手工場では操業時間中には門が閉じられ外出できないこともあり、休み時間にキャッチボールがさかんに行われていた。しかし頻繁にボールで窓ガラスを割るものがいたため、工場内でのキャッチボール自体が禁止された。それをきっかけに地面に線を引いてコートを描き、ゴムボールを手で打ち合うようになった。その後、手の代わりに廃材の板きれを用いるようになった。
1929年にルールが作成され、当時の日立工場長であった高尾直三郎によって「パンポン」と命名された(その後、高尾によって「板球」という名称も付けられた)。
このパンポンは日立市内の地域や学校に広まるとともに、日立製作所の工場の増設に伴って日立市の外へも伝えられていった。日立製作所の本社があった新丸ビルの屋上で行われていた記録もある。
現在でも日立市内では日立市パンポン大会が開催されたり学校のクラブ活動になるなど、市民に愛されるスポーツである。
また1947年にはこのパンポンにちなんだ文芸誌「ぱんぽん」が発刊され、2009年現在も刊行され続けている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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