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ヒ71船団 : ミニ英和和英辞書
ヒ71船団[ひ71せんだん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ふね]
 【名詞】 1. ship 2. boat 3. watercraft 4. shipping 5. vessel 6. steamship 
船団 : [せんだん]
 (n) (naval) fleet
: [だん]
 【名詞】 1. body 2. group 3. party 4. company 5. troupe

ヒ71船団 : ウィキペディア日本語版
ヒ71船団[ひ71せんだん]

ヒ71船団(ヒ71せんだん)とは、太平洋戦争後期の1944年8月-9月に日本からシンガポールへ航海した、日本の護送船団である。高速タンカー中心の優秀輸送船20隻を、空母を含む艦隊で護衛した、日本としては最大級の護送船団であったが、アメリカ海軍潜水艦の襲撃で大損害を出した。日本側の死者は乗船中の陸軍将兵ら約8000人に上った。
== 背景 ==

太平洋戦争後半の日本は、占領下にあるオランダ領東インド油田から重要資源である石油を本土に運ぶため、シンガポールと門司の間でヒ船団と称する大型高速タンカー主体の専用護送船団を運航していた。ヒ船団は、シンガポールへの往路には奇数、門司へ帰る復路には偶数の船団番号が付されており、ヒ71船団は通算71番目(往路36番目)のヒ船団を意味する〔ヒ20船団など欠航となった便があるため、実際の運航順は通算71番目や往路36番目ではない。〕。
日本海軍海上護衛総司令部は、アメリカ潜水艦による通商破壊に対抗するため、1944年(昭和19年)4月頃から護送船団の大規模化を図っていた。なかでもヒ船団の護衛には対潜哨戒用の空母まで投入されることとなり、空母「海鷹」護衛のヒ57船団を最初に本格運用が始まっていた〔防衛庁防衛研修所戦史室(1971)、378頁。〕。
また、1944年半ばになると、フィリピンへの連合軍反攻に備えるため、守備隊強化用の陸軍部隊輸送が盛んになった。これらの増援部隊を運ぶ軍隊輸送船も、途中までヒ船団に行動を共にすることが多かった。ヒ71船団の場合も、ルソン島配備予定の第26師団などを輸送することになり、本来のシンガポール直行ではなくマニラを経由する航路を選んだ〔岩重(2011)、90-91頁。〕。海上護衛総司令部としては、軍隊輸送専用の船団をヒ船団とは別に編成するほうが望ましいと考えていたが、護衛兵力の不足から合同船団とせざるを得なかった。このマニラ経由措置は、シンガポール行きの船からすれば遠回りになるだけでなく、敵機動部隊の空襲を受ける危険の増大や、船舶が集中してしまうマニラで船に提供すべき水や燃料が不足するといった弊害を生じていた〔大井(2001)、321-322頁。〕。
対するアメリカ海軍は、潜水艦3隻から成るウルフパックによる通商破壊を行っており、南西諸島からルソン島周辺にかけての海域で盛んに日本船団を攻撃した。アメリカ潜水艦は、優れたレーダーを装備し、特に夜間には有利に戦闘を展開していた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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